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アクセス解析徹底活用ガイド

第2回 一歩進んだ広告評価とは? ~行動ターゲティングを活用しよう!~(後編)

行動ターゲティングを活用した広告効果検証

 これらの事象から、ポストクリック効果を測定するには、自社の商品や顧客の特徴だけでなく、利用する広告種別の特性を反映した検証項目が必要であることが明らかです。

行動ターゲティングでの広告検証項目

 例えば、バナー広告やフラッシュ広告では、掲載広告からの認知効果と広告認知から成果に結びつくまでの時間(日数)が有効な検証項目であり、それにより出稿メディアからの誘導力とその回収期間に応じた投下予算を設定することが可能です。

 一方、リスティング広告とアフィリエイト広告では、認知効果が高い広告と獲得効果の高い広告の判別と、コンバージョンするまでにユーザが接触するキーワード反応経緯が効果検証の項目となり、ユーザが商品検索から購入するまでに利用するキーワードのパターンを知ることで、キーワードのコピーライティングによる誘導効果を改善することが可能となります。

 実際にユーザに対するサイト誘導を試みる場合、ネット広告(バナー広告・リスティング広告・アフィリエイト広告・メール広告等)だけでなく、検索キーワードや外部サイトからのリンクといった接点が混在しているため、マーケティング担当者は、広告を含む全ての誘導接点(以下、流入元という)を行動ターゲティングの分析対象とする必要があります。

 行動ターゲティングを用いてユーザの一連の行動過程における広告接触をポストクリック効果として検証することにより、広告認知からの誘導頻度と成果に至るまでの時間を算出し、費用対効果を最大化する投下コストを割り出すことが可能となります。言い換えると、広告ポストクリック効果とは、「どのメディア(媒体)にいくら費用を投下すれば、効果があるのか?」を見つけることなのです。 画面は、アクティブコア社の行動ターゲティング分析サービス「ac cruiser ASP」にて提供されるレポート機能の例を示します。

1 広告からの誘導頻度
認知効果が高い広告、獲得効果が高い広告、誘導効果が高い広告を把握することが出来ます。


2 広告認知から成果に辿り着くまでの時間
広告認知からコンバージョンするまでに要する時間(日数)を測定し、広告掲載の有効な期間を把握します。


3 広告接触の反応経緯
広告反応におけるユーザ行動遷移からリスティング広告や検索キーワードにおけるコピーライティングの適正評価を行うことが出来ます。レポート閲覧とCSV形式でのファイルダウンロードをサポートします。

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可能性を秘める行動ターゲティング

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この記事の著者

羽柴 秀彦(ハシバヒデヒコ)

米国ジョージア州立大学 経営管理学/マーケティング工学科(学士号)卒。2005年2月アクティブコアを共同で設立。アクティブコアでは、インタラクティブ・マーケティング分野の事業戦略の全般に携わる。現在は、ユーザ行動の変化に応じて的確なコンテンツと広告媒体を配信するサービスプラットフォームの企画・開発に従事する...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/12/11 13:00 https://markezine.jp/article/detail/433

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