SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

TikTok広告マーケティング最新事例&動向(AD)

CPAは約4分の1に、CV数は約4倍に!エン派遣のTikTok広告活用事例

クリエイティブの摩耗スピードが動画よりも遅い

小野(TikTok for Business):ローンチの背景には、クライアントの高いニーズがありました。日本はマンガ文化が根強いため、ユーザーが画面をスワイプする挙動に慣れているのです。マンガ関連のクライアントはもちろん、それ以外の業界からも開発を希望する声を頂戴し、2022年秋より日本を中心に開発をスタートしました。日本発で新しいプロダクトを開発するケースは、グローバルで展開するTikTokにおいて珍しいです。α版のテストの結果CPAが改善し、クリエイティブの摩耗スピードが動画に比べて遅いことも判明したため、2023年5月にβ版へ移行しました。

──カルーセルフォーマットを活用して、エン派遣ではどのような広告を配信したのでしょうか?

田村(エン・ジャパン):2023年6月からカルーセルフォーマットによる広告配信を開始しました。米澤さんから「カルーセルフォーマットはマンガのようなクリエイティブが多い」とうかがっていたため、他のプラットフォーム用に作成していた「事務のお仕事おすすめ4選」のクリエイティブを選びました。ポイントは複数の静止画を切り貼りするのではなく、ストーリー性を持たせたこと。おすすめの仕事一つ目、二つ目、三つ目……と、流れがわかるような組み合わせにしました。

 
実際にカルーセルフォーマットで配信したクリエイティブ。ユーザーが自ら指を動かす仕様を活かし、応募フォームへ自然に誘導する流れをつくった
 

──実際にカルーセルフォーマットを活用してみていかがでしたか?

田村(エン・ジャパン):配信を始めた6月のCPAは、2月から5月の数値と比較して約4分の1になりました。コンバージョン数についても、前月の4倍以上に伸長するなど期待以上の成果が表れ、思わず「本当ですか?」と米澤さんに電話してしまいました(笑)。

米澤(セプテーニ):当社にとっても「人材系企業×カルーセルフォーマット」は初めての試みだったため、まさかこんなにすぐ成果が出るとは思っていませんでした。カルーセルフォーマットは他のプラットフォームでも提供されていますが、CVRの改善はTikTokが最も顕著に出たと感じています。

ユーザーが指を動かして閲覧することの効用

──広告運用のプロフェッショナルとして、またエン派遣の広告運用に伴走してきた立場から、米澤さんは今回の成功要因がどのような点にあったとお考えですか?

米澤(セプテーニ):当社では「ユーザーが指を動かす」がキーワードだと考えています。従来のTikTok広告動画フォーマットは、どちらかというと広告主側がプッシュするものと捉えられがちですが、カルーセルフォーマットはユーザーが自ら指を動かして広告を閲覧します。この能動性により、TikTok側で「ユーザーが広告に興味を持っている」と見なされ、アドのスコアアップにつながっているという仮説です。

 実際、数値の中で最も伸びが良かった項目がCVRでした。アドスコアが高まった分、コンバージョンする可能性の高いユーザー層に広告を配信するプラットフォーム側のレコメンドシステムとの相乗効果があったのではないかと推測します。

 そして何より、カルーセルフォーマットには見た目の新鮮さがあります。TikTokで上下のスワイプに慣れ親しんだユーザーにとって、横にスワイプする動作は新鮮な体験だと言えるのではないでしょうか。おすすめの仕事を紹介するクリエイティブの良さに加え、ユーザーのアクションを促すカルーセルフォーマットの特徴が「次の画像も読み進めたい」という気持ちを刺激したのだと思います。

平八重(TikTok for Business):ユーザーが自身のペースでクリエイティブを閲覧できる点もポイントだと思います。今回のケースで言うと、おすすめの事務の仕事を1選、2選とスワイプしていくうちに、潜在的なニーズを刺激されたユーザーが多かったのでしょう。

次のページ
余裕が生まれたリソースで動画に再挑戦したい

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
TikTok広告マーケティング最新事例&動向連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:ByteDance株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2023/12/20 17:15 https://markezine.jp/article/detail/43648

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング