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“相似形”で考えよう!マーケティング脳を鍛える10のレッスン

レッスン1 あなたの旅のゴールとは? ~“マーケティングの旅”に出かける前の準備体操~

「ゴール磨き」のポイント

 マーケティング活動のゴールはまとまりましたか? さっそくですが、ちょっとチェックしてみましょう。一人旅のように、時間にとらわれない、思いつくまま気の向くままの長旅であれば問題ありませんが、マーケティングは時間との戦いでもあり、状況は刻々と変わっていきます。したがって、マーケティング上でゴールを設定する際には、特に次の2つの要素を盛り込んでイメージを描いてください。

  1. いつまでに目的を達成するのか?
  2. その時点でどのような状態になっているか?

 この2つの要素を含むゴール設定をすることで、より現実的なゴールの到達イメージを意識することになり、より実践的なマーケティング活動を展開することができます。さらに良いことには、途中の経過や事後の結果に対するマーケティング活動の評価が、より厳密にできるのです。

【評価の視点】

  • どの程度、達成している(達成した)のか?
  • ゴール設定に、そもそも無理はなかったか?
  • ゴール達成に向けて立案した戦略が適切であったか?
  • 個々の施策が、立案した戦略にもとづいていたか?
  • 施策を投入する時期、規模は適切であったか?  など

 マーケティングは、「”究極”のゴール」達成のための活動です。しかしながら、その実現は一筋縄ではいかないことも多いでしょう。究極のゴール達成までをプロセスに分解して、「”現実”のゴール」を段階的に設定し、着実に目指していきましょう。目指すゴールは、達成可能なものである方が、マーケティング活動に明確な直感を与えます。そのような視点で、”現実”のゴールと”究極”のゴールとを意識的に、分けて考えてみることが大切です。

【レッスン 1-2】
マーケティング活動の「ゴール」を、「いつまでに、どのような状態になっているか」という視点を盛り込みながら、到達可能な”現実”のゴールに磨きこみましょう。場合によっては、プロセスのステップごとの複数のゴールになるかもしれません。
※このとき、”究極”のゴールを分解して生まれたさまざまな要素も、大切に書き留めておいてください。あとで、役に立ちます。

おわりに

 今回はここまでにしましょう。まわり道や脱線のように感じるかもしれませんが、実は重要な準備体操です。走り出す前に、いったん立ち止まって考えてみることに意味があります。孫悟空を戒める三蔵法師の役も、皆さんご自身ですから。一人二役というわけです。

 次回は「お客様視点」ということについて考えてみたいと思います。

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この記事の著者

東急エージェンシー 神通 靖彦(ジンヅウヤスヒコ)

理系出身のマーケティング・プランナーを目指し、総合広告会社(株)東急エージェンシー入社。マーケティング局、デジタルマーケティング局などを経て、現在、ナレッジセンター所属。
広告主と一緒にマーケティング、戦略、ブランド議論などを効果的に行う新しいカタチを開発・提供中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/12/15 12:00 https://markezine.jp/article/detail/436

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