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第100号(2024年4月号)
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累計800人以上が受講!「Webマーケティング基礎講座」の講師9名から初心者マーケターへ

コミュニケーションが成長の鍵

ロフトワーク
マーケティングDiv
長野 彩乃(担当講座:UI/UX改善の基本)

大学院ではデザイン科学を専攻。音声対話システムの体験など、UXに基づいたサービスやデザインの研究を行う。UXデザインの考え方を用いてビジネス分野での課題解決に取り組むべく、2018年ロフトワークに入社。様々なCMSを利用したWeb案件を担当し、サイト運用の知見を高める。2021年からはマーケティングチームに所属。オウンドメディアの定量・定性分析や、改修をメインに担当している。

Q1.初心者マーケターが自身のスキルアップのために意識すべきこと、まず経験したり学んだりすべきことを教えてください。

 マーケティングの知識や技術はもちろんですが、私が苦戦したのは関係者とのコミュニケーションや進行です。技術については講座や社内の先輩から学べますが、コミュニケーションの進め方を学ぶ機会が実は抜けがち。しかし、関係者や確認ルートを把握し、コミュニケーションの基盤が早く安定すると、スキルアップの時間を確保しやすくなると思います。

 今はマーケティングの講座や本が多く存在します。勉強しようと思えば手段はいくらでもありますが「今自分に何が必要か?」を見極めるために、実践の機会を小さいサイクルで多くつくるようにしました。そこで必要だと思ったことを勉強する──このサイクルを今も繰り返しています。

Q2.初心者マーケターが読むべき本を教えてください。

 Webサイトを改修しようとしたときに、一人で完結できる人はほぼいないと思います。企画を一緒に考える人、企画や設計を承認する人、デザインを作ってくれる人、Webサイトにデザインを実装してくれる人など、多くの関係者がいます。

 Webサイトの改修と聞くと、最初に小難しい専門的な勉強に走りがちですが、ご紹介する本では基本的な用語から進行管理、サイト設計の方法まで全体的に勉強することができます。「まず何から勉強しよう……?」と悩んでいる人の一歩目としてもお薦めですし、慣れてきた人が読んでも自身がうまくいっていないところを集中的に勉強できると思います。

『Webディレクションの新・標準ルール 改訂第3版 リモート時代の最新ワークフローとマネジメント』
Webディレクションの新・標準ルール 改訂第3版 リモート時代の最新ワークフローとマネジメント
タナカミノル、滝川洋平、岸正也、栄前田勝太郎(共著)エムディエヌコーポレーション 2,530円(税込)

マーケティングは「大きな山」

グロースX
マーケティングマネージャー
松本 健太郎(担当講座:効果測定のためのデータ分析力)

龍谷大学法学部卒業後、業務を通じてデータサイエンスの重要性を痛感し、大学院で統計学・データサイエンスを“学び直し”。デジタルマーケティングや消費者インサイトの分析業務などに携わり、定性データと定量データ両方の分析に精通する。2020年3月にJX通信社に入社し、マーケティングを統括。2023年1月より現職。

Q1.初心者マーケターが自身のスキルアップのために意識すべきこと、まず経験したり学んだりすべきことを教えてください。

 マーケティングは、大きな山のようなものです。道は多くどこからでも登れますが、先人達が登っている整備された道、誰も足を踏み入れていない未開の道など、道の種類は様々です。「難しいなあ……」「よくわからないなぁ……」と感じても、それは舗装されていない道だからかもしれません。「諦めよう」とは思わないでください。

 手っ取り早いのは「守破離」の発想です。まずは先人の思考・技術を貪欲にインストールし、自社なり・自分なりの手法に染めてください。書籍を読む、講演に参加する、仲間を見つける。そこで得られた知見・知識を実践し続ければ、次第に「こうすれば良さそう」と自分なりの法則が生まれてくるはずです。

 経験を積めば積むほど法則に厚みが増し、自分がいつの間にか未開の道を歩み始めたと気付きます。でも、最初に感じたような「難しい」「わからない」という不安は消えているはず。

Q2.初心者マーケターが読むべき本を教えてください。

 かつて、井上ひさしさんは言いました。「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」

 マーケティングの勉強を始めよう!そう思っても、難しい書籍が多いです。アカデミック過ぎて、今の仕事に活かせるイメージが湧かない。かと言って、アクセス解析機能の使い方を知るだけじゃ、業務を動かせない。難しい内容を易しく、しかし深く学びたい。

 私が紹介したい書籍は、デジタル時代のマーケティングを、業務として実行に移すために欠かせない「実行力」が学べる3冊です。全体を俯瞰しつつも、マーケティング思考、概算力、目利き力、行動力、数理力、修正力など、実務に欠かせない力が身に付きます。

松本さんお薦め書籍
左から
マンガでわかる デジタルマーケティング
西井敏恭(著)池田書店 1,320円(税込)
マンガでわかる 新しいマーケティング 一人の顧客分析からアイデアをつくる方法
西口一希(著)池田書店 1,430円(税込)
マンガでわかる 数式なしのデータ分析
松本健太郎(著)オーム社 2,640円(税込)

人間の価値を発揮するために

DataSign
代表取締役社長
太田 祐一(担当講座:顧客データの保護と活用)

企業主体でパーソナルデータを活用するシステムを開発してきたが、個人がコントロールできない不透明な状態でのデータ収集・活用に限界を感じ、データ活用の透明性確保と個人を中心とした公正なデータ流通を実現するためDataSignを設立。パーソナルデータ管理サービスやプライバシー保護サービスの開発・提供を行う。内閣官房 デジタル市場競争本部Trusted Web推進協議会 委員などを務める。

Q1.初心者マーケターが自身のスキルアップのために意識すべきこと、まず経験したり学んだりすべきことを教えてください。

一般的な話になってしまいますが、以下を意識して行動することがスキルアップにつながると思います。

  • とにかくチャレンジをすること
  • すぐに行動すること
  • 常にアンテナを張っておくこと
  • 一次情報に触れること
  • 誰がなぜその情報を発信しているかを意識すること
  • 物事の因果と相関を意識すること

 これらを意識していれば、経験値が上がり、学ぶことも多くなり、"人間"としての価値をより発揮できるようになると思います。

 今までは誰かのマネをして施策を実行していれば、それなりに結果が出せたかもしれませんが、その役割は今やAIが急速に代替しています。既に存在している二次情報を継ぎ接ぎするのではなく、自ら考え、チャレンジングに行動していく姿勢が求められていると思います。

Q2.初心者マーケターが読むべき本を教えてください。

10年前の書籍ですが、まさに今アテンションエコノミーからインテンションエコノミーへの変革の時期に差し掛かっていると思います。企業中心の経済から顧客中心の経済に移行し、本書の中ではCRMからVRM(Vendor Relationship Management)へと、マーケティングの手法が変化していくことが予想されています。

欧州を中心とした法規制や、米国のプラットフォーマーによる制限など、個人(顧客)の権利が強化されていく先には、これまでとは違うマーケティングが求められます。その答えがVRMとは限らないですが、現在のマーケティングの課題やインテンションエコノミーへ移行していく背景を理解することで、従来とは違った視点からマーケティング施策を実践していくためのヒントが得られると思います。

太田さんお薦め書籍
インテンション・エコノミー 顧客が支配する経済
ドク・サールズ(著)栗原潔(訳)翔泳社 2,420円(税込)

9名の講師からマーケティングの基礎を直接学んでみませんか?

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■開催日時
12月6日(水)~7日(木)10:00~16:50

■開催形式
リアル

■開催場所
〒160-0006 東京都新宿区舟町5 株式会社翔泳社1F セミナールーム

■参加料
101,200円(税込)

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2023/11/10 08:00 https://markezine.jp/article/detail/43867

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