有望なアフィリエイトサイトがいるか?
たとえ1,000のサイトと提携していても、毎月コンスタントにある程度の成果をあげてくれるアフィリエイトサイトは、そのほんの一部であり、上位1割のサイトの売上が全体の9割を占めるといったようなこともざらにあります。
上位クラスのアフィリエイトサイトが、必ずしも名の通った法人サイトだとは限りません。驚異的なアクセス数やユニークユーザ数を誇るコアな個人サイトの場合も、アフィリエイトのために立ち上げた検索エンジン対策もばっちりのアフィリエイトモールのことも、また、非常にニッチな専門サイトの場合もあります。アフィリエイト・プログラムを開始する前に、どういったサイトが自社の有力パートナーとなるのかを想定するのは難しいのですが、どんな法人サイトや有力な個人サイトが参加しているのかを、ASPの資料や担当者の話でチェックし、実際にそれらのサイトを訪れてみて、
「どのASPをメインで使っているのか?」
「どのECサイトと主に提携しているのか?」
「どういうスタイルでアフィリエイトを導入しているのか?」
「提携すれば、目立つかたちで掲載をしてもらえそうかどうか?」
などを考えてみるといいでしょう。もしその中に、既に広告などでつきあいのあるサイトがあるならば、アフィリエイトサイトから見たASPの使い勝手や評判を聞いてみてください。
搭載する機能や管理ツールの使い勝手
機能の詳細を比較する、というよりも、アフィリエイト運用を行うにあたり、自社としてどういったプログラム運営を行いたいのか、まずそこを固めた上で、どのような機能が必須なのかを見ていくことが重要です。ただ、どんな機能があるかを知らないと、どんな企画ができるかも思いつかなかったりするので、まずは簡単に一般的な機能について説明しよう。
リンクの種類は?
バナーリンクやテキストリンクについては、どのASPもさほど大きな差はありません。ASPによってその方式に大きな違いがでてくるのは、アフィリエイトサイトが商品ごとにリンクを張れるようにする「商品リンク」機能です。これは、ECサイトの管理画面をデモなどで確認するだけではなく、アフィリエイトサイト側の管理画面も使ってみて、それぞれのASPがどう違っているのかしっかりと確認しておきましょう。また、リッチメディアバナーや検索ボックス型、動的に原稿内容を変えることができるダイナミックリンクなど、他にはない独自のリンク機能を有するASPもあります。
コミッション条件などが細かく設定できるか?
アフィリエイト・プログラムを本格的に活用するのであれば、これがとても重要になってきます。しかし同時に、実際に開始してみないとその差がなかなか理解できないところでもあります。基本となるコミッション以外に、「上位サイト向け」「特定の法人サイト向け」など、複数のコミッション条件を設定して細かく対応したい場合に、その方法がどのようになっているのか? 商品ごとに料率を変更できるのか? など、各社の個性が現れやすいポイントになっています。「設定できる・できない」「機能がある・ない」ということだけでなく、実際にどういう手順で運用するのかなどもオペレーション担当者と一緒にデモ画面を見て、しっかりチェックしておきましょう。
管理画面、レポートの使いやすさは?
最低限必要となる基本的なレポート機能についてはあまり違いがないのですが、アフィリエイトサイト別、リンクの種類別、商品別などのバリエーションは各ASPごとによって異なります。また、アフィリエイトサイトをグループごとに管理したり、検索、抽出したりする機能なども事前にチェックしておきましょう。特定のアフィリエイト層に対してメールを配信する、あるいは特別コミッションを提供するなど、セグメントごとにいろいろ仕掛けていこうとする場合に、このあたりのちょっとした使い勝手が作業負荷に大きく響いてきます。
メール配信の機能はどうか?
メールは、アフィリエイトサイトとの重要なコミュニケーションツールです。メール配信の作業フローや、配信回数の制限、特定のアフィリエイトサイトへのメール送信方法などを確認しておきましょう。