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第106号(2024年10月号)
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【特集】2024年・広告の出し先

質の高い1st PartyデータとCopilotの広告で差別化を図る、Microsoft広告の現状

 2022年5月に日本市場での提供を開始し、着々と広告主を増やしているMicrosoft広告。検索連動型広告やオーディエンス広告、Netflix広告などを提供しており、最新の生成AI技術GPT-4を駆使したチャット対応を行うCopilot(旧:Bing Chat)内での広告も話題となっている。本記事では、国内事業責任者の有園雄一氏に、Microsoft広告の現状や強み、今後について聞いた。

※本記事は、2023年12月刊行の『MarkeZine』(雑誌)96号に掲載したものです

Microsoft広告を導入しているクライアントとその目的は?

Microsoft Advertising Regional Vice President Japan 有園雄一氏

Microsoft Advertising Regional Vice President Japan
有園雄一氏

2004年、日本初のマス連動施策を考案。オーバーチュア(現LINEヤフー)、グーグル(Sales Strategy and Planning/戦略企画担当)、アタラ合同会社COOなどを経て現職。

──Microsoft広告は現在どのようなクライアントが導入しているのか、またその目的は何かについて教えてください。

 現在Microsoft広告では、検索連動型広告、MSNやEdgeなどに配信できるオーディエンス広告(Microsoft Audience Network)、Netflix広告の3つをメインに提供しており、それぞれ導入しているクライアントの業種、導入の目的が異なります。

 まず、検索連動型広告に関しては、Web上の購買や申し込みの増加といったパフォーマンス目的で導入されることが多いです。導入しているクライアントにはBtoCの大手ショッピングサイトを運営する企業、BtoB向けECを展開する企業、航空チケットなどを販売する企業など、幅広い業種の企業に出稿いただいています。

 また弊社の調査では、他の検索プラットフォームにも出稿している大手企業の広告主による出稿が多く、出稿しているクライアント様から獲得CPAが安いと評価いただいています。

 次に、オーディエンス広告ですが、こちらは広告露出による認知・ブランディング目的、パフォーマンス目的の両方で導入されており、順調な成長を見せています。また、パフォーマンス目的で検索連動型広告を出稿している大手広告主の大半が、オーディエンス広告を併用しているのが特徴です。

 併用している背景には、Microsoftが保有するデータの質の高さがあります。AIで広告運用を自動最適化する動きはどのプラットフォームでも進んでいますが、Microsoft広告はその最適化に1stPartyデータを活用しています。

 その結果、パフォーマンス目的のCVRは向上し、CPAが低下するケースが出てきています。すべてのクライアントではありませんが、配信に関するアカウント設計やターゲティング設定をきちんと行えば、検索連動型広告に引けを取らないパフォーマンスにつながることもあります。これはMicrosoftだからこそ実現できると考えています。

 最後にNetflix広告ですが、こちらはブランディング目的がほとんどとなっています。特に導入の多いクライアントというのはありませんが、継続して出稿するところが増えています。初めはお試しで導入していたところがリピートするようになったことで、Netflix広告による売上も増えてきています。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/04/24 14:55 https://markezine.jp/article/detail/44408

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