※本記事は、2023年12月刊行の『MarkeZine』(雑誌)96号に掲載したものです
【特集】2024年・広告の出し先
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─ 質の高い1st PartyデータとCopilotの広告で差別化を図る、Microsoft広告の現状
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TikTokにはどのような広告メニューが存在する?
TikTokの広告メニューにはどのようなものが存在するのでしょうか。広告を出稿する目的は「ブランディング(認知・想起・好意度の醸成)」と「パフォーマンス(購買・お問い合わせなどのコンバージョン)」に二分されることが多いので、それぞれの目的に対しどのようなメニューがあるかを紹介します。
「ブランディング」目的で活用できる主なソリューションは以下の通りです。
- TopView:アプリ起動直後に音声付きのフルスクリーン動画が再生され、シームレスに広告動画へと移行していく最もインパクトのある広告枠。アプリ起動時から最初のインフィード動画として配信でき、圧倒的なリーチを獲得できる
- Reach&Frequency:希望のリーチとフリークエンシー(広告の表示頻度)などを事前に決めた状態で配信できる広告
- BrandAuction:希望の目的に合わせて、リーチ・動画視聴・コミュニティーインタラクションといった最適化配信を行うことができ、フレキシブルに予算や配信設定が可能
- ブランドミッション:ブランドと親和性のあるユーザーコンテンツの作成をクリエイターに促し、広告としてブーストすることができる
続いて「パフォーマンス」目的で活用できる主なソリューションを紹介します。パフォーマンス目的の場合、運用型広告がメインとなります。TikTok for Businessでは、この運用がより簡単にかつ効率的に行えるよう、様々な新機能を追加しました。
- スマートパフォーマンスキャンペーン:キャンペーン目的、入札、配信国、地域を設定するだけで、動画とテキストを自動で組み合わせて広告セットを設定し、クリエイティブを自動生成する
- カルーセルフォーマット:静止画素材だけで広告配信できるフォーマット。動画素材がない広告主にも広く活用されている
- ビデオショッピング広告:シンプルな配信導線であらゆる最適化目標に対応し、Eコマースに特化したショッピング広告。カタログ連携によるダイナミックな配信が可能に
パフォーマンス広告は2022年の広告アカウント数成長率は2021年対比で150%、売上成長率は2021年対比で154%と大きく伸長しています。運用を自動化するソリューションが登場したことで、今後パフォーマンス目的の出稿は増えていくと予想されます。