ゲッティイメージズが運営するストックフォトサイト「iStock」は、ビジュアル調査「VisualGPS」のデータから予測した2024年の消費者インサイトを「ビジュアルマーケティングトレンド2024」として発表した。
同調査は、市場調査会社MarketCastと提携し26ヵ国13言語で1万人以上の消費者と専門家を対象に行ったものだ。以下、一部内容を紹介する。
98%の消費者が「本物の画像や動画が信頼には重要」と考える
まず、2023年に消費者の52%が「将来への不安」を、40%が「利用可能な多数のテクノロジーに圧倒されている」と感じていた。一方で、75%がAIの可能性に期待を寄せていることもわかった。
98%の消費者が「“本物”の画像や動画が信頼を確立する上で極めて重要であること」に同意しており、本物であることへの志向が示唆された。また3人に1人がテクノロジーよりも人間との対話を好むと答えた。
40%以上の企業がAI生成コンテンツを活用
検索とソーシャルコマースについて調査すると、60%の消費者がソーシャルメディアプラットフォームのアプリ内ショッピング機能に不信感を示した。62%が学習や自己啓発のためにソーシャルメディアにアクセスしていることもわかった。
また、YouTube・TikTok・Instagramなどプラットフォーム上の動画からインスピレーションを得ている消費者は82%にのぼる一方、動画コンテンツを活用している中小企業・小規模事業者は11%にとどまった。
この他、42%の企業がAI生成コンテンツを活用していることも示された。
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