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【特集】2024年・広告の出し先

注目の媒体トピックスまとめ/リテールメディア、DOOH、Microsoft、TikTok他6媒体

広告プロダクト数は昨対比3倍に

Pinterest Japan カントリーマネージャー 成田 敬氏

Pinterest Japan カントリーマネージャー 成田 敬氏

1997年三井物産入社。同社情報産業本部にてインターネット・メディア関連の新規事業開発、事業投資、関係会社支援業務に従事。2008年にAOLの広告プラットフォーム事業会社であるアドバタイジングドットコム・ジャパン株式会社(現Oath Japan)に入社。同社COOとして、アドネットワーク、DSP/SSP、動画広告各事業の広告・媒体営業、事業開発、プロダクト開発を統括。2014年11月にアマゾンジャパン合同会社に入社。Amazon Advertising(広告事業本部)の営業統括部長として広告主向けの営業を統括。2017年3月に代理店事業本部長に就任し、大手広告代理店とのパートナー戦略の立案・実行、及びAmazonのプログラマティック広告事業を主導。2021年10月に Pinterest Japan のカントリーマネージャーに就任。日本市場における同社広告ビジネスの立ち上げ、事業拡大を主導。アドテック東京のアドバイザリーボードメンバーも務める。

──2023年、Pinterestはどのように広告ビジネスを展開してきましたか?

 2023年はPinterestにとって、グローバルでも日本でもビジネス展開を加速させる大きな年になりました。Pinterestをこれまで以上に使いやすく、購買意欲をそそる、行動しやすいものにするために取り組んできています。

 具体的には、広告主の皆様がより多くのオーディエンスにPinterestでリーチできるようプロダクト開発に注力した結果、リリースした広告プロダクトの数は昨対比で3倍となりました。特にローワーファネルのプロダクト開発に力を入れてきました。

 また、アッパーファネルの強化も進めており、検索画面とホーム画面に表示されるインパクトの大きい動画ソリューション「プレミアスポットライト」を日本でも発表しました。先行してご利用いただいている広告主様からは良い反応を得ています。プレミアスポットライトのようなアッパーファネルのプロダクトから、これからローンチされる予定の「ショッピング可能な動画」のようなローワーファネルのプロダクトまで、フルファネルの動画ソリューションを提供しています。

 広告主の皆様が消費者に効率的にリーチし、発見から意思決定、購買・行動までポジティブな環境で導くことができるようにすることが私たちの目標です。Pinterestは、オープンマインドかつ購買意欲の高い消費者と広告主の皆様をつなぐプラットフォームです。私たちは今後も、購買意欲の高いユニークなオーディエンスにアプローチできるショッピングソリューションの提供と、フルファネルに結果を出すプラットフォームであるよう注力していきます。

画像 2023年6月に発表されたプレミアスポットライト(画像右側)では「検索ページ」などPinterestの目立つ場所を独占してキャンペーン展開が可能。
2023年6月に発表されたプレミアスポットライト(画像右側)では「検索ページ」などPinterestの目立つ場所を独占してキャンペーン展開が可能。

購買意欲の高いユーザーが計画を立てるためにやってくる

──広告主はPinterestに何を期待していると思いますか? また現在、広告主はプロダクトをどのように活用していますか?

 Pinterestでは認知を拡大するための広告から購入の意思決定を促す広告など、種類が豊富なため、ターゲットオーディエンスを絞らず広告を打てることが強みです。

 一例として、無印良品様のお取り組みをご紹介します。同社は、認知度と好感度の向上を目的として、Pinterestの購買意欲の高いオーディエンスへリーチするために、動画を含む22の広告を作成しました。これにより、主要ターゲットオーディエンスの認知度と好感度を大幅に向上させることができました。

 複数の広告フォーマットを活用することは、より大きなキャンペーン成果をもたらします。実際、当社のデータでは、複数の広告フォーマットで売上が増加する可能性が53%高くなることも明らかになっています(※1)。

 Pinterestの強みは、購買意欲の高いユーザーにアプローチできる点です。ユーザーは、何かしらの計画を立てたり、行動を起こしたりするためにPinterestを活用しています。季節ごとに訪れるイベント、家のリノベーションや結婚式など、人生の大きなイベントを計画する際に利用されることが多く、日本でもPinterestユーザーの47%が、これらを計画するためにPinterestを利用していると回答しています(※2)。無印良品様のキャンペーンにおいても、意思決定プロセスの早い段階でユーザーにリーチしたことが成功の要因と言えるでしょう。

 2024年に向けて、より多くの広告主の皆様がPinterestのオーディエンスの力を活用することを期待しています。

──広告事業を本格的に始めてから、ユーザーの反応や行動の変化はありましたか?

 日本で広告をローンチした際、特にZ世代ユーザーの伸びが顕著でした。月間のアクティブユーザーとエンゲージメント数増加の最大の原動力はZ世代のユーザーです。彼らはPinterestをSNSの有害性から逃れるプラットフォームとして捉えているようです。Z世代は、受動的にスクロールするためにPinterestを訪れるのではなく、計画を立て、それを実際の行動に移すためにプラットフォームを訪れています。

 現在、Z世代は私たちのグローバルな月間アクティブユーザーの42%を占めています。PinterestがZ世代ユーザーにポジティブなプラットフォームを提供しており、それが受け入れられていることをとても嬉しく思っています。

2024年は3つの分野にフォーカス

──Pinterestは2024年に広告事業をどのように展開する予定ですか?

 私たちは、他社との差別化を図りながら、競争の激しいグローバル広告市場で活躍することを目指しています。ほとんどのソーシャルメディアは、エンターテインメントに注力していますが、Pinterestにおいては、以下の分野に2024年は焦点を当てていく予定です。

 1つ目はファネル全体を通して革新的な広告ソリューションを新たに提供し、広告主の皆様に価値をもたらすこと。2つ目はブランドの包括性と安全性を促進するプロダクトとポリシーでポジティブに業界をリードし続けること。そして3つ目はPinterestをポジティブなショッピングプラットフォームとして確立させるため、自動化、広告ツール、計測ツール、各種フォーマットなどの開発に投資をし、目に見えるリターンを提供することです。

※1 出典:Pinterest Conversion Lift Meta:Pinterest Conversion Lift Meta Analysis、2021年。米国、カナダ、ヨーロッパにおける45件のPinterest Conversion Lift[PCL]調査に基づく

※2 出典:DH to add in

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MarkeZine(マーケジン)
2024/02/05 09:30 https://markezine.jp/article/detail/44566

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