検索からチャットへ
はじめはChatGPTに衝撃を受け、その後、昨年の5月からBing Chat Copilotが一般ユーザーに開放されて以降、もっぱら、Bing Chat Copilotを使っている。理由は、やはり、無料でGPT-4が使えることが大きい。OpenAIでGPT-4を使うと、月額20ドルのコストがかかる。
検索する頻度が激減した代わりに、チャットする頻度が激増している。その理由は、Bing Chat Copilotがフィルターの役割を果たし、悪質なSEOサイトを結果的に排除するからだ。たとえば、「簡単にお金を増やす方法」とチャットした場合、通常の検索エンジンならSEOスパムのページが検索結果に表示されやすいクエリなのだが、Bing Chat Copilotなら、以下のような回答を返してくる。

ここで大事なことは、一番下に「Learn more」とあって参照したページが明記されていることだ。つまり、ここにリストされているウェブページの情報を使って、Chatの回答が生成されている訳だ。そのため、気になったら情報ソースに当たることもできるし、何よりもありがたいのは、イチイチ個別のウェブページを読まなくても、要点をまとめてくれていることだ。その結果、無駄なSEOページを読まなくても済むため、自分の知りたい情報を素早く入手できる。結果的に、検索エンジンを使う必要はなくて、チャットで済んでしまう。
また、絵コンテを描いたりすることもできる。広告業界の人は既にかなり使っているようだが、仕事の相棒Copilotとして重宝する。たとえば、プロンプトで「絵コンテを描いて欲しいです。あなたは、佐藤可士和さんクラスのクリエイティブディレクターです。」と設定して、その後の条件を入れてみると、以下のようになる。

これが佐藤可士和さんクラスの絵コンテなのかどうかは置いておくが、この絵コンテ作成のためには、ブラウザEdge右端のクイックアクセスに表示される「Image Creator from Designer」をクリックして、プロンプトを入力し、「Create」ボタンを押すだけだ。「Powered by DALL·E 3」と画面右下に表示されていて、無料で使える。つまり、ブラウザEdgeも無料でダウンロードでき、かつ、無料でGPT-4のチャットが使えて、さらに、無料で DALL·E 3で画像生成ができてしまう。そして、還元も充実していて、MS Rewardsでポイントが貯まるということになる。
この生成AIの良いところは、何度でもダメ出しをして、「娘の服の色を変更したい」とか「もっと新海誠さんのタッチに変えてみたい」「洗濯機の色を黒にしてください」など、何度でもAIとキャッチボールができて、かつ、無料なのだ。人間が相手だったら、制作コストが馬鹿にならないが、あなた次第で、何万回でも納得がいくまでやり取りができて、かつ、AIはその都度、学習して賢くなっていく。