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ChatGPTのメール作成を実用化・長文も対応 “構造化”するプロンプトを徹底解説

「長文の作成は苦手」でもセールスレター・WPを作成する方法

 小湊氏は、これまで説明されたセミナー集客用メールのプロンプト作成手順が、セールスレターの作成にも活用ができそうだと指摘。対して村尾氏は、それにはひと工夫が必要だと説明する。

ChatGPTは長い文章の中で複雑な要素を区切って出力することが苦手です。これまで紹介したテンプレートは比較的短い文章の作成に使えますが、セールスレターやホワイトペーパーのような長文の作成に向いていません」(村尾氏)

 そこで解説したのが作成したい文章に必要な項目を新PASONAの法則に沿って分解し、それぞれを個別に出力する方法だ。具体的には、長文のテーマとなる製品情報やそのターゲット、ターゲットの課題といった情報を入力し、最初にProblemのみを出力。残り5項目は一つ前の項目の出力内容に続くようにプロンプトを変えながら個別に出力する。そして最後に6項目の出力内容をつなげ校正する。これなら長文の作成にも対応できるという。

【クリックすると拡大します】

「目的に適した入力エリア」がChatGPT活用の障壁を取り除く

 このようにChatGPTはマーケティング業務にも非常に便利なものではあるが、実用性のある出力には、構造化をした上でプロンプトのつくり込む必要がある。また、人間が作った文章により近づけるには、ChatGPTの有料版の活用も求められる。そういった観点から、業務での活用には運用の工数やコストは避けられない。同社ではこれらの課題解決の手段として、マーケティング専用生成AIクラウド「シャノン コンテンツアシスタント」を提供しているという。

「ChatGPTは非常に便利ですが、想像よりも使いにくいと感じる大きな要因は『テキストエリアが一つだけで、構造化がしにくいこと』なのではないかと考えました。そのため、同製品では項目ごと専用のプロンプトエリアを設けています」(村尾氏)

 たとえば先に紹介した「セミナー/ウェビナー集客メール件名」の制作でも、同製品では専用のテンプレートが設けられ、セミナータイトルや説明文、ターゲットなどの項目ごとにプロンプトエリアが分かれている。これによって構造化しやすくなり、訴求ポイントごとに高品質なメールタイトル案が出力されるという。裏でChatGPTと複数回やり取りしたものを出力する仕組みになっているため、通常のChatGPTで同じ出力をさせる操作よりも入力の手間が少なく使い勝手がシンプルだ。

 他にも、商談獲得や企画立案などの目的に応じたテンプレートが用意されており、その豊富さも特長の一つだと話す

【クリックすると拡大します】
実際に出力した内容と製品リリースの一部

 加えて、企業が安心して使うための設計も万全だと村尾氏は語る。入力した内容はAIの学習に使用されない仕組みとなっており、出力された内容の著作権は作成した人のものであることも利用規約で明記されていると村尾氏。なお、同社が展開するMAとは独立した製品であるため、MA未導入の場合や、他社のMAを使用している場合でも利用が可能だ。

 村尾氏は次のようにセッションを締めくくった。

「ChatGPTは便利ですが、構造化して使わないと思った通りの出力がなかなかできません。今回はそういった悩みを抱えている方々に役立つテンプレートをご紹介しました。今後のマーケティング業務で、ChatGPTをぜひ活用してみてください」(村尾氏)

シャノンが活用するプロンプトテンプレートのダウンロードが可能

 メールやブログ作成といった実務でChatGPTを使おうにも「どのようにプロンプトに落とし込めば良いのかわからない」といった悩みはないでしょうか? そこで、シャノンが実際に活用しているプロンプトテンプレートをまとめた資料をご用意しました。メール、セミナー、記事に対応する3種の企画用プロンプトと、その活用方法を紹介しています。詳しくは下記のページからご覧ください。

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この記事の著者

平田 順子(ヒラタ ジュンコ)

フリーランスのライター・編集者。大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を行う。2008年よ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社シャノン

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2024/04/04 12:00 https://markezine.jp/article/detail/45152

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