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イベントレポート

I-neやサントリーウエルネスなど、CRMで注目の5社が登壇!JAPAN EC 大賞 授賞式レポート

社員個人を起点に組織作りを行うオモヤ

 「人材活躍部門賞」に選ばれたオモヤは、様々なEC事業や広告運用事業を展開している。同社のグループ会社であるクロコスの代表取締役も務める杉野憲也氏が登壇し、組織作りや人材育成について同社の考え方を紹介した。

 オモヤは「私は私であり続ける」をメッセージとして社内全体で発信。個人の得意を発見し、活かすことが顧客のためになり、ひいては会社や社会のためになるという考えを大切にしていると杉野氏は説明した。ゆえに「個人が目指すことや達成したいものは何か」をベースに、組織作りを行っているという。

 一方でKPI・人材評価は、まず各部署やブランドごとに売り上げ・LTVなどの観点で目標を設定。それをもとにKPIや個人目標に落とし込んでいる。加えて同社はコンピテンシー評価(行動特性をもとに評価を行う手法)を採用しており、評価をする側とされる側の乖離が生じないよう、普段からのコミュニケーションを意識していると杉野氏は説明した。

オンオフ問わずコミュニケーションを最適化するI-ne

 最後に、「総合大賞」「PR部門賞」の2冠を獲得したのは「BOTANIST」「YOLU」「SALONIA」など様々なビューティーブランドを展開するI-neだ。同社が受賞に至った理由として、同社のダイレクトマーケティング本部 本部長を務める小松悠氏は次のように語った。

 「N1インタビュー調査やソーシャルリスニングなど、お客様一人ひとりと向き合ったことの積み重ねをPRやコミュニケーションに変えていった結果が、今回の受賞につながったと考えています」(小松氏)

株式会社I-ne ダイレクトマーケティング本部・本部長 小松悠氏(左)
株式会社I-ne ダイレクトマーケティング本部 本部長 小松悠氏(左)

 同社では「今ないものを作る」という視点でブランドのコンセプトを構築。ボタニカルライフスタイルブランド「BOTANIST」やナイトケアビューティーブランド「YOLU」などを展開している。コンセプト設計に際しどの方向性で進めるかは、定性・定量調査の両面から判断をしているという。

 「複数ブランドを抱える当社では、新商品をローンチする基準の一つとして『商品力を圧倒的に高くすること』を重視しています。ユーザーの方々にブランドに込めた思いや商品の便益に共感いただき、継続して使っていただくことを目指しています」(小松氏)

 また同社は販路としてリアル店舗とECの双方を持つが、販路ごとにPRの戦略を使い分けることはせず、全体的なブランド戦略や基本理念、メッセージを一貫。さらに顧客の声やデータを活用し、オンオフ問わずCRMの取り組み全体でコミュニケーションを最適化。エンゲージメントの向上にまい進している。

 小松氏は最後に「お客様それぞれのニーズに沿った形で、最適な場所でブランドを手に取っていただきたい」と話し、同講演を締めくくった。

写真提供:日本通販CRM協会 事務局

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この記事の著者

吉永 翠(編集部)(ヨシナガ ミドリ)

大学院卒業後、新卒で翔泳社に入社しMarkeZine編集部に所属。学生時代はスポーツマーケティングの研究をしていました。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/04/05 08:00 https://markezine.jp/article/detail/45244

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