SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

Instagram運用2.0──アルゴリズムに依存しないクロス戦略

認知の質に着目すれば理想がわかる 今こそ見直したい「Instagram運用」の役割とステップ

理想的なimpと獲得倍率へ 初期は広告でimpもCVも発生させる

 理想的なのは、ブランド側がすべての接触面を直接的・間接的に網羅すること。これにより、すべてのimpが重なり、ターゲットにとって「この商品Instagram上でよく見るし、みんながUGCを上げている」という状態を作ることです。自然にUGCも増えていき、加速度的に購入への倍率が向上していきます。

画像を説明するテキストなくても可
クリックすると拡大します

 この購買確率が最大化されている状態を作るためには、どのようなステップで実施したら良いのでしょうか。ここからは当社も支援のなかで実践する、再現性のある手順を解説していきます。

画像を説明するテキストなくても可
クリックすると拡大します

 初期のステップでは、impも売上も広告メインで獲得していきます(上図STEP1~2)。オーガニック運用だけで認知やCVを追うのは期間がどうしても長くなってしまうため、初期フェーズは広告メインで問題ありません。

 ただ、ここでオウンドアカウントがあることは重要です。「広告で認知→アカウントを回遊→フォロワー化」という形でストックしていくためです。広告に「CPAが見合うか」だけではなく、「数ヶ月後にCVする」潜在層を獲得(ストック)できているかを考えましょう。

 またこのステップでは、フォロワー獲得目的でも広告配信を行い、アカウントの質の検証もしていきましょう。コンテンツの質とアカウントの質が高いと広告のCPF(フォロワー獲得単価)に良い値が出ます。この値から、アカウントおよびコンテンツがInstagram市場において評価されているかを初期から検証できます。

オーガニックとインフルエンサーにより相乗効果を狙う

 次のステップでは、広告を上手く使いながらオウンドメディアを拡張し、さらにストック性の高いimpの獲得へと移行していきます(STEP3)。

 前述した、良いCPF(フォロワー獲得単価)と良いCVRが担保できるようなアカウント運用ができていれば、アカウントの完成度は高まっていきます。自然とオーガニックのimpやCVRは改善されていくでしょう。

 その後のステップでは、同時にインフルエンサーやUGCを使った施策も実行していきます。これも広告と同様、インフルエンサー施策のみではフロー型になってしまいますが、オウンドアカウントがあることで、ファンとなる可能性があるユーザーの受け皿として機能します。

 また、インフルエンサー施策やUGC施策も単発で終わらず、オウンドアカウントにおけるハイライトや広告コンテンツへの二次利用を行いましょう(広告側STEP4・6)。これにより広告やアカウント内におけるCVRが向上していきます。

 最終的には一般ユーザーからのUGCの増加により、さらにCVRが改善されていくような状態を作っていきます。

画像を説明するテキストなくても可
Instagram関連の施策を、オウンドとアーンド(ストック型コンテンツ)、ペイド(フロー型コンテンツ)のトリプルメディアに整理し、その施策から得られるターゲットの接触頻度/実施が望ましいタイミングを落とし込んだグラフ(クリックすると拡大します)

次のページ
オウンドメディアとしてのInstagramがあらゆる施策の効果を最大化する

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
Instagram運用2.0──アルゴリズムに依存しないクロス戦略連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

下村 健太(SAKIYOMI)(シモムラ ケンタ)

2020年、学生時に立ち上げ時のSAKIYOMIへ長期インターン生として参画。大学院卒業後、運用代行事業のマネージャーを務め複数者のコンサルティングに従事。運用代行の納品責任者を経て現在、事業責任者を務め、100案件、150名組織の事業開発に携わる(参考:ブログYouTubeチャンネル)。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/05/22 07:00 https://markezine.jp/article/detail/45619

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング