フリーランスマッチングプラットフォーム「Lancers」を運営するランサーズは、フリーランスへの依頼や専門会社や制作会社への業務代行・制作依頼の経験があるビジネスパーソン700名を対象に「外注費の増減に関する実態調査」を実施した。
外注した・外注を最も検討されたのは「システム開発・AI活用」
直近1年で外注した・外注を検討したカテゴリの上位3つは「システム開発・AI活用(30.1%)」が最も多く、次いで「Webサイト制作(16.5%)」「デザイン制作(11.6%)」と続いた。
アンケート回答者が所属する企業を規模別に見ると、「システム開発・AI活用」は企業規模が大きくなるにつれて割合が高く、「Webサイト制作」と「デザイン制作」は企業規模が小さくなるにつれて割合が高くなる傾向だった。
「動画制作・写真撮影」「営業・マーケティング」は外注費が増加傾向
直近1年で外注費が増加傾向にあるカテゴリは、1位「動画制作・写真撮影(30.0%)」と2位「営業・マーケティング(29.8%)」が横並びで、3位が「事務・アシスタント(27.1%)」という結果となった。
「専門職代行」「ライティング」は外注費が減少傾向
一方、直近1年で外注費が減少傾向にあるカテゴリは、「専門職代行(13.4%)」「ライティング(11.6%)」「営業・マーケティング(9.6%)」という結果となった。
「専門職代行」の減少は、コロナ禍が収束し、税理士や社労士といった有資格者や経理の専門家への支援金・給付金に関する相談・代行依頼が不要になったことがうかがえる。また「ライティング」の減少は、これまで外注していたライティングの依頼を生成AIに代替するようになったと考えられる。
「2023年必要とされたスキルランキング」と類似した傾向に
今回の調査で「直近1年で新規に外注した」または「外注費が増加傾向にある」とされたカテゴリは、2023年12月にランサーズが公開した、フリーランスが「2023年必要とされたスキルランキング」上位の結果と類似した傾向となった。
このスキルランキングのカテゴリ上位は、秘書・アシスタント業務「セールス・ビジネスサポート」、システム開発の自動化や機能の修正である「アプリケーション開発」、ECサイトやWebサイトの集客を意味する「Webマーケティング・集客」だった。
【調査概要】
調査時期:2024年2月20~27日
調査対象:外注経験があるビジネスパーソン
調査方法:インターネットを介したアンケート調査(FastAskを利用)
有効回答数:700名
【関連記事】
・WebマーケティングにおけるGA4の利用状況は?【イルグルム調査】
・サイトスピード改善ツール「Repro Booster」が正式提供 タグ追加のみで表示速度を高速化
・応援しているチームへの消費額、20~30代は約46000円/ネオマーケティング調査
・AnyMind Group、共同購入特化のインフルエンサーマーケティングサービスを提供開始
・成城石井、代表取締役社長に元マーケティング部長の後藤勝基氏が就任