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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

ブランドは気まぐれな消費者とどう向き合うべきか?

「丸亀製麺が食べたい」を喚起するために何をしている?トリドールのコミュニケーションとチャレンジ

麺職人を軸にした丸亀製麺の王道キャンペーン

──具体的な取り組みを教えてください。

 最近行った施策で効果的だったものは3つあります。1つ目は麺職人を軸に展開したブランディングのキャンペーンです。

 麺職人は合格率約3割の社内試験に合格した方だけが与えられる称号です。この春に全国800を超える全店舗に麺職人の配置が完了しました。そこで「もっと、ひとの手を信じようじゃないか。この春、すべての店に、麺職人が誕生。」というコンセプトで、キャンペーンを展開しました。

 テレビCMでは長尺動画はもちろん、目的別の短尺動画を制作・放映。デジタルやソーシャルでもプロモーションを大々的に行い、PRや店頭POP、Webサイトなどあらゆるタッチポイントで発信しました。加えてポップアップショップと全店でリアル施策を実施しました。

 ポップアップショップは、東京の神田小川町に期間限定で麺職人だけが運営する「丸亀製麺所」を開店。釜揚げうどん・かけうどん・醤油うどんがセットになった「三種の利きうどん」という特別メニューを提供しました。

 釜揚げうどんは茹で釜から直接盛り付けた麺をご提供します。水で一度締めて釜のお湯で温めた麺に出汁をかけたものがかけうどんで、水で締めた冷たい麺に醤油をかけたものが醤油うどんです。うどんは同じ麺でも茹で方や締め方で食感や味わいが変わります。その違いを発見していただく狙いです。

 さらに、通常店舗よりも製麺スペースを広く取り、職人の迫力を体感していただけるようにしました。内装も丸亀製麺の原風景である讃岐の製麺所を意識し、風情を感じながら職人の手によるおいしいうどんを楽しんでいただけたと思います。

 全店で実施した施策が、ひと口醤油うどんの無料配布です。ご来店いただいたお客様は注文レーンに並んでいただくのですが、そこで注文商品に加えて、釜からその場で引き揚げた麺(釜抜き麺)に醤油をかけたものを無料で提供しました。

 釜抜き麺は表面が毛羽立っていて、醤油がよく絡まります。さらに熱々もちもちで小麦の香りや甘みが強く感じられます。お客様には職人が打ったうどんのおいしさを体感いただけたと思います。実際に、全国から召し上がったお客様の感動のお声をいただきました。

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41日間話題を途切れさせない/新クリエイティブへの挑戦

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伊藤 桃子(編集部)(イトウモモコ)

MarkeZine編集部員です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/06/27 09:30 https://markezine.jp/article/detail/45744

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