VBOで効率よくアプローチする秘訣とは?
――VBOの効率を上げるために、どのようなことを工夫しましたか。
光安:VBOの配信効率を上げるためには、CVの評価を正しく行うことが重要です。RENOSYでは、問い合わせフォームでデータを取得しています。その回答結果と成約状況を紐づけることで、CVごとに売上期待値の予測を行っています。このデータをTikTok広告に反映することで、VBOの効率を高めているのです。
高木:VBO×ブロード配信は元々、高価格帯の商品を販売したいEC事業者様に多く利用されていました。
しかし、今回のGA technologies様のように、リードタイムが存在する商材やサービスでも、売上期待値を精度高く予測すれば、VBOを効果的に活用できるということがわかり、私たちとしても学びとなりました。
インハウス制作×インサイト別訴求のクリエイティブで効果を最大化
――クリエイティブ面での工夫はいかがでしょうか?
木村:クリエイティブ面では、弊社の持つ制作体制をフル活用して施策を行っています。
先ほど光安からあったように、VBO×ブロード配信では幅広いユーザーに動画がリーチします。そのため、ターゲットに反応してもらうにはクリエイティブがより重要となってくるのです。また、TikTokはコンテンツとして魅力的な動画が求められており、ターゲットが気になる、思わず見てしまう要素がないとスルーされてしまいます。
そのため、スキップされないために、「冒頭2〜6秒の間にユーザーのアテンションを惹きつけるような要素を織り込む」という動画の基本を押さえつつ、大きく2つの軸でクリエイティブを制作しました。
1つは実写動画クリエイティブです。実際の俳優さんをキャスティングし、広告感をなるべく排除しストーリー性のある構成にしています。動画を見ているうちに自然とRENOSYへの興味と理解を深められるよう意識して制作しました。
もう1つはアニメーションを用いた動画です。実写の動画が多いTikTokでアニメーションを活用することで、違和感を生み出すことを狙いました。
そして、TikTokはクリエイティブの消費スピードが早いため数も重要になります。軸となる2つの構成で1分の動画を1ヵ月に計30本ほどのクリエイティブを制作しました。
――1ヵ月で30本は相当多いですね。どのような訴求内容の動画を制作したのでしょうか。
不動産投資を身近に感じていただけるようなストーリーを目指しました。具体的には多くの方が持っている「資産を増やしたい」モチベーションを分析。短期的な貯蓄の心配なのか、老後の資産の不安なのか、などインサイト別に細かいストーリーを用意しました。
また、配信中も結果をクリエイティブチームにこまめにフィードバックしています。弊社はクリエイティブを評価する際に、クリエイティブ単位で売上期待値の予測をしており、ターゲットに刺さるクリエイティブ制作をするために要素を分析しています。これにより、VBOの効果を最大限に活用できる運用を実現しています。
こうすることでクリエイティブの消費スピードの早さに対応しながら、持続的な成果につなげることができました。