クロスメディア戦略におけるTikTokの売上貢献度を検証していきたい
――今回の取り組みについて得られた学び、気づきについて教えてください。
大竹:今回、TikTok広告が高いパフォーマンスを発揮したのはとても嬉しかったです。一方で、広告は売上を上げるために行うものなので、実際の商品がどれくらい動いたのかをしっかりと観測する必要があります。
期間中に行った施策が1つなら話はシンプルですが、今回は複数のプラットフォームでも施策を展開していました。TikTokが売上に貢献していたのは確かですが、どの程度の売上にインパクトを残したかまで今後検証していく必要があります。
ヴィクトリア:TikTok for Businessでは、TikTok広告がコミュニケーション全体でどのくらいインパクトがあったか分析するサービスを、用意しています。
社内にマーケティングサイエンスの専門チームがあり、様々な調査会社の協力のもと、クロスメディアの調査やMMM(マーケティングミックスモデリング)などを行っていくのです。今後、そのようなご支援もできればと思っています。
――ヴィクトリアさんは、グローバルでもTikTokに関する様々なキャンペーンを見ていると思いますが、セブン&アイHDの事例はどのように映っていますか。
ヴィクトリア:セブン&アイHD様は、今回のキャンペーンはもちろん、先進的なTikTok活用を早期から取り組んでくださっています。小売業界、食品・飲料業界の中でも先を行く企業様だと感じています。
これからもコラボレーションをして、企業のTikTok活用を一緒に盛り上げていきたいと考えています。
TikTokでさらなる潜在層へのアプローチを
――最後に今後の展望について教えてください。
長谷川:セブンプレミアム公式TikTokと、セブン&アイHDの各社が持つ店舗とさらに連携し、若年層を含む幅広い世代へのコミュニケーションをより強めていきたいと考えています。
また、セブン&アイHDは「食を中心としたグローバルリテールグループ」への変革を進めているところです。TikTokをきっかけに、セブンプレミアムのまだ知られていない魅力、楽しさを伝え、当社の変革を感じていただきたいと思っています。
内堀:今回のセブン&アイHD様との取り組みは、TikTokが若年層の購買に寄与することを実感できた事例でした。TikTokは潜在層にリーチするためのプラットフォームとして捉えられることが多いですが、フルファネルで活用すれば購買に寄与する可能性があることをぜひ知っていただきたいです。
一方で、若年層の興味関心や購買における行動は、日々変化しています。アプローチ方法やコミュニケーション方法は、常に模索していくことが必要です。広告主様やTikTok for Business様と連携をして、“売れるTikTok”の施策展開をご一緒していきたいと考えています。
ヴィクトリア:TikTokとセブン&アイHD様の持つ商材・サービスの相性はとても良いと今回の事例で感じました。両者ともに人々にエンターテインメントを提供しており、様々なブランドや商品とのコラボレーションを行っています。日本では、毎月3,300万人以上がTikTokとTikTok Liteに訪れており、より幅広い世代へコミュニケーションできるようになりますので、今後も両社のビジネス成長につながるようなお取り組みができると嬉しいです。