※本記事は、2024年9月刊行の『MarkeZine』(雑誌)105号に掲載したものです
【特集】Update:BtoBマーケティングの進化を追う
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─ BtoBのブランディング、何から始めればよい?効果検証も可能なブランディング戦略の考え方【前編】
─ BtoBブランディングの基本:どんな企業も見るべき重要指標「純粋想起率」とその高め方
─ 進むリアル回帰、BtoBマーケティングはどう変わる?[vol.1]プレイド・阪 茉紘氏
─ 進むリアル回帰、BtoBマーケティングはどう変わる?[vol.2]suswork・田岡 凌氏
─ 進むリアル回帰、BtoBマーケティングはどう変わる?[vol.3]ギフティ・篠塚 大樹氏
─ 進むリアル回帰、BtoBマーケティングはどう変わる?[vol.4]サイバーセキュリティクラウド
─ 進むリアル回帰、BtoBマーケティングはどう変わる?[vol.5]ミスミ・大川英恵氏
意味のあるスコアとは言えなかった
──はじめに、井上さんが所属されているマーケティングオペレーショングループがどのような組織なのか、教えてください。
当社では、デジタルマーケティング部が2つのグループに分かれています。営業部や事業部の担当者とともに施策を企画・実行するフィールドマーケティンググループと、私が所属するマーケティングオペレーショングループです。マーケティングオペレーショングループでは、フィールドマーケティンググループが企画した施策をMAツールのプログラムに実装したり、施策の効果を最大化する目的でシステムを改修したりしています。
デジタルマーケティング部全体のミッションは「商談につながる案件の創出」ですが、マーケティングオペレーショングループのミッションは「フィールドマーケティンググループの活動をデジタルツールでサポートすること」です。2023年より現在の体制で運営しています。
──ABMという名称こそ付いていなかったものの、2020年のMAツール導入を機にスコアリングをスタートされたそうですね。実行にあたって、どのような課題に直面しましたか?
スコアリングの精度に課題がありました。当時は知識が乏しかったため、見様見真似で「Webページの閲覧1回につき1点加点」「資料のダウンロード1回につき1点加点」などのルールを設定していたのです。その結果、リードが古ければ古いほど、Webサイトを迷えば迷うほどスコアが高くなってしまい、意味のあるスコアとは言えない状態でした。