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『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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【特集】Update:BtoBマーケティングの進化を追う

案件創出数は3年で3倍に 旭化成エレクトロニクスが辿ってきたABMの軌跡

 もはや一部の先進企業に限定された手法ではなく、BtoBマーケティングの“本流”とも言えるABM。有効性が広まり実践企業も増える一方、組織間の連携やデータの質、ツールの活用などに課題を感じる担当者は依然として多い。半導体部品を開発・販売する旭化成エレクトロニクスでも同様の課題に直面していたが、体制変更をはじめ様々な工夫の末、ABMが実を結び始めている段階だ。本稿では同社の井上望氏に、ABMを機能させるためのヒントや取り組む意義をうかがった。

※本記事は、2024年9月刊行の『MarkeZine』(雑誌)105号に掲載したものです

【特集】Update:BtoBマーケティングの進化を追う

AIの到来とMQLの終焉、そして新分野の台頭──庭山一郎氏に聞く、世界のBtoBマーケティングの今
代理店販売は「営業」ではなく「マーケティング」である。BtoB企業が今こそ注力すべき「PRM」とは
世界標準のオペレーションとは?『RevOpsの教科書』『MOpsの教科書』著者に聞く
RevOpsを名前だけで理解していないか?ソフトバンクのレベニューオペレーション室が重視していること
─ 案件創出数は3年で3倍に 旭化成エレクトロニクスが辿ってきたABMの軌跡(本記事)
NTTコミュニケーションズはなぜ全社をあげて戦略を実行できるのか?「BtoBマーケ5つの戦略」の裏側
生成AI活用は面接でも聞かれる必須スキルに。LinkedInに聞くBtoBマーケのグローバルトレンド
BtoBのブランディング、何から始めればよい?効果検証も可能なブランディング戦略の考え方【前編】
BtoBブランディングの基本:どんな企業も見るべき重要指標「純粋想起率」とその高め方
進むリアル回帰、BtoBマーケティングはどう変わる?[vol.1]プレイド・阪 茉紘氏
進むリアル回帰、BtoBマーケティングはどう変わる?[vol.2]suswork・田岡 凌氏
進むリアル回帰、BtoBマーケティングはどう変わる?[vol.3]ギフティ・篠塚 大樹氏
進むリアル回帰、BtoBマーケティングはどう変わる?[vol.4]サイバーセキュリティクラウド
進むリアル回帰、BtoBマーケティングはどう変わる?[vol.5]ミスミ・大川英恵氏

意味のあるスコアとは言えなかった

──はじめに、井上さんが所属されているマーケティングオペレーショングループがどのような組織なのか、教えてください。

 当社では、デジタルマーケティング部が2つのグループに分かれています。営業部や事業部の担当者とともに施策を企画・実行するフィールドマーケティンググループと、私が所属するマーケティングオペレーショングループです。マーケティングオペレーショングループでは、フィールドマーケティンググループが企画した施策をMAツールのプログラムに実装したり、施策の効果を最大化する目的でシステムを改修したりしています。

旭化成エレクトロニクス株式会社 マーケティング&セールスセンター デジタルマーケティング部 第二グループ 井上 望(いのうえ・のぞみ)氏 2010年に旭化成エレクトロニクス入社。電子部品のアナログ/デジタル回路の設計を経て、2019年にデジタルマーケティングを担う部署へ配属される。Webコンテンツの制作やニュースレターの配信、解析業務などに従事。2023年より現職。
旭化成エレクトロニクス マーケティング&セールスセンター デジタルマーケティング部 第二グループ 井上 望(いのうえ・のぞみ)氏
2010年に旭化成エレクトロニクス入社。電子部品のアナログ/デジタル回路の設計を経て、2019年にデジタルマーケティングを担う部署へ配属される。Webコンテンツの制作やニュースレターの配信、解析業務などに従事。2023年より現職。

 デジタルマーケティング部全体のミッションは「商談につながる案件の創出」ですが、マーケティングオペレーショングループのミッションは「フィールドマーケティンググループの活動をデジタルツールでサポートすること」です。2023年より現在の体制で運営しています。

──ABMという名称こそ付いていなかったものの、2020年のMAツール導入を機にスコアリングをスタートされたそうですね。実行にあたって、どのような課題に直面しましたか?

 スコアリングの精度に課題がありました。当時は知識が乏しかったため、見様見真似で「Webページの閲覧1回につき1点加点」「資料のダウンロード1回につき1点加点」などのルールを設定していたのです。その結果、リードが古ければ古いほど、Webサイトを迷えば迷うほどスコアが高くなってしまい、意味のあるスコアとは言えない状態でした。

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この記事の著者

渡辺 佳奈(編集部)(ワタナベ カナ)

1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間、Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、コーヒーショップで働く傍らライターとして活動。2021年に翔泳社へ再入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2024/10/02 09:30 https://markezine.jp/article/detail/46773

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