Microsoft、Google、Amazon、Adobeと、AIに大規模投資をし、開発を進めている企業は、多くがマーケティング領域でも事業を展開している。その影響か、生成AIは広告・マーケティング文脈での進化が特に速い。現在進行形で進んでいるAIによるマーケティング変革も「来年には」実現しているかもしれないそうだ。国内電通グループ(dentsu Japan)でAI戦略を率いる、電通デジタル執行役員の山本覚氏と、電通グループ主席AIマスターの児玉拓也氏にAI×マーケティングの現在と未来を聞いてきた。
※本記事は、2024年11月刊行の『MarkeZine』(雑誌)107号に掲載したものです
【特集】進むAI活用、その影響とは?
─ 生成AIがクリエイティブとデータをつなぎ、顧客体験を変えていく。アドビに聞くビジョンと現在地
─ 最初から完璧を目指さない ハイテクなイメージをあえて遠ざけた東急のAIコンシェルジュ
─ 組織の生成AI活用を最大化するためには?リクルートの生成AIプロジェクトが実践する4つの施策
─ 生成AI活用に驚きがなくなった今、企業が意識すべきこと
─ AIリスクを正しく理解し、活用を前進させるためのガードレールを。
─ 新たな概念に気づけるか 電通キーパーソンが語る、AIにより不可逆的に進むマーケティングの大変革(本記事)
─ AIデータセンターと電力エネルギー 巨大テック企業による成長連鎖
─ AI時代に「ネット検索×消費行動」はどう変わる?今後は「他社との優劣」よりインサイト把握が重要に
─ 「Copilot」でMicrosoft広告はいかに進化するのか ユーザー体験の向上がもたらす広告効果
AIと人間はともに高め合うもの
──はじめにdentsu JapanのAI戦略について教えてください。dentsu Japanは、AIをどのように自社事業に実装していますか?
児玉:まず、AIはマーケティング業界にとてつもないインパクトを与えており、この影響は絶対的に不可逆なものだと考えています。dentsu Japanとしては、AI時代に対応していくだけでなく、業界全体をリードしていくべきという使命感を持ち、AI戦略を進めています。
国内外大手企業やテクノロジー系企業 担当の営業を経て、2017年より、電通グループ全体のAI活用を推進するプロジェクト「AI MIRAI」の統括として活動。社内外でのAI活用を多方面で推進中。実践的なAIのビジネス活用をテーマとし、R&Dにとらわれず事業の中でAIを活用していくための知見を蓄積している。
dentsu JapanのAIビジョンは「AI For Growth」、AIと人間はともに高め合うものだと考えています。我々グループの人間が持つノウハウやナレッジを学習させることでAIを独自のものに鍛え、そのAIを使い人間がさらに強くなるというループを生み出していく考えです。
──具体的にはどの分野でAI戦略を進めていくのでしょうか?
児玉:AI戦略は、マーケティング支援から経営まで非常に広域にわたります。たとえば、「クライアントサービス」では、マーケティングやコンサルティングで活用するのはもちろんのこと、AIを使ったプロダクトも自社開発し、クライアント様へ提供しています。
それを支える「AIアセット」では、クリエイターやプランナーの考え方やノウハウ、ステップをAIに学習させ、これまでのマーケティングデータやビッグデータとは異なる、dentsu Japanならではのナレッジデータを蓄積しています。また、東京大学を含むいくつかの研究室と共同研究を始めており、独自の技術開発も進めています。
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安光 あずみ(ヤスミツ アズミ)
Web広告代理店で7年間、営業や広告ディレクターを経験し、タイアップ広告の企画やLP・バナー制作等に携わる。2024年に独立し、フリーライターへ転身。企業へのインタビュー記事から、体験レポート、SEO記事まで幅広く執筆。「ぼっちのazumiさん」名義でもnoteなどで発信中。ひとり旅が趣味。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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