SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

海外大手ブランドが選ぶ「Revuze」 AIによるVoC分析で真の顧客理解とコスト削減が両立する理由

生のレビューデータを整理して改善点や課題を抽出

──VoC分析にまつわる課題をRevuzeはどのように解決するのでしょうか?

 RevuzeはAI技術を駆使し、オンライン上の膨大なレビューデータを収集・分析することに注力しています。現在のところ、RevuzeはSNS上の声は拾っていません。その理由は、商品を“実際に”購入し使用した消費者のレビューの中にこそ、有益な情報が詰まっているからです。バイアスを排除した声を収集できることが大きなポイントです。

Revuze森道明氏

 また収集・分析作業にかかる工数の課題に対しては、生成AIの活用で対応しています。レビューには「ここは良いけど、こういう点を改善してほしい」などの様々な情報やトピックが書かれています。Revuzeの生成AIは、レビューの中に含まれる様々な要素を抽出し、ポジティブな視点、ネガティブな視点、商品やサービスに関する感想、会社イメージに対する感想など、分類・整理・可視化しコストを削減します。

Revuzeのダッシュボード画面
Revuzeのダッシュボード画面(デモ)。化粧品ブランドのレビューを分析した結果の例だ。全体的な評価に加え、「保湿力」「肌への優しさ」「成分」など、消費者が注目しているトピックを抽出している。画面は日本語表示も可能
※クリックすると拡大します

 分析結果は、SWOT分析や競合比較、星の数と具体的な評価内容との相関関係など、様々なパターンで提示されます。しかもそれがSKUレベルで示されているので、単なる分析結果の提示で終わらず、次の改善アクションに移りやすいというメリットがあります。

Revuzeのダッシュボード画面
Revuzeのダッシュボード画面(デモ)。1つの商品を取り上げたSWOT分析も可能
※クリックすると拡大します

──なぜ、改善アクションに移りやすくなるのでしょうか?

 Revuzeでは、競合商品も含めた商品群の中で、自社商品がどんな位置にあるかマトリックスを組んで提示する上、「センチメント(個人が抱いている感情)分析」により、商品のどの部分を伸ばしていくべきかというインサイトを与えるからです。詳しくは事例でご紹介します。

Revuzeのダッシュボード画面
Revuzeのダッシュボード画面(デモ)。化粧品ブランドの人気商品について、重要なトピックに関する分析を行った結果。消費者のレビューから話題になっているトピックを抽出し、ポジティブ・ネガティブな意見の割合や、具体的なコメントを一覧で表示できる
※クリックすると拡大します

米国市場でPilotが実感した3つの導入効果

──具体的なRevuzeの活用事例を教えてください。

 文房具メーカーである、Pilot Corporation of Americaでの事例になります。これはまさに、SKUレベルのインサイトを商品開発やプロモーションに活用した例です。

RevuzePilot社事例

 Revuze導入前、同社ではAmazonのレビューを手作業で収集し、Excelで分析を行っていました。手間と工数がかかる上、インサイトを活用した改善アクションへの移行に課題を抱えていました。そこで同社はRevuzeを導入し、小売店やSKUを横断して非構造のレビューデータを分析することにしたのです。これによる具体的な効果は3つありました。

 1つは小売店に関連する課題を発見できたことです。ある商品の否定的なレビューを分析したところ、レビューの要因が商品そのものではなく小売店側にあったとわかったのです。そのため、商品と小売店側の課題とを切り分けられるようになりました。

 もう1つは商品の改善アイデアが得られたことです。人気商品の「よりファンシーでカラフル」なバージョンのニーズが高いことを知り、新商品の開発につなげました。

 最後は、SKUレベルのインサイトにより商品メッセージを改善できたことです。新商品の販売開始後、レビューから商品の特徴が理解されていないことに気づき、商品メッセージを変更しました。

 そしてRevuzeを導入した最大の功績は、Revuzeのダッシュボードを共有したことで、マーケティング・営業・商品開発チーム間でフィードバックループを構築し、商品開発とマーケティング戦略の改善に役立つ社内コラボレーションを促進できたことでしょう。

 さらにもう1社紹介したい事例があります。個人的な感覚に左右されるため、万人受けするマーケティング戦略が通用しない「香水」カテゴリーのブランドの例です。

次のページ
香水のレコメンデーションにレビューの「言葉」を活用したPUIG

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:Revuze

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2024/11/21 10:00 https://markezine.jp/article/detail/47148

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング