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“変革のサイクル”がエンゲージメント強化の鍵 Braze CEOが語る、マーケターが持つべき心得

バーガーキング、コスモ石油らの成功事例 共通する“変革のサイクル”

━━この“Be Absolutely Engaging”を体現している取り組みを具体的に教えてください。

 2019年にカンヌライオンズアワードを受賞したバーガーキングによる、「ワッパー Detour(寄り道)」は印象的な取り組みの一つです。同キャンペーンは、バーガーキングのモバイルアプリをダウンロードして、競合であるマクドナルドの14,000店舗のいずれかから約183m(600フィート)以内に入ってアプリを開くと、ユーザーのスマホにクーポンが配信されるというものです。

 複数のチャネルを活用してリアルタイムでユーザーとのコミュニケーションを行うことで、MAUを50%以上増加させることに成功しており、まさにスローガンを体現した事例と言えるでしょう。

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米国で実施されたキャンペーン「ワッパー Detour(寄り道)」の概要

 一方、日本市場では、コスモ石油の事例が印象的です。コスモ石油では、パーソナライズされたコミュニケーションを行うことで、アプリでの体験を向上させることに成功。多くの人にアプリを活用してもらい、その行動データを分析することで、EVステーションを設置する場所の策定やガソリンスタンドでの体験価値を向上させるサービスの実行などに役立てています

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コスモ石油が行ったアプリユーザー向けの施策設計の変更とその成果。顧客の状況に合わせたターゲティングを行い、体験価値を向上させた(City × City Tokyo 2024より)

 当然これらの例に限らず、業界や業種を問わない数多くの企業が“Be Absolutely Engaging”を体現する取り組みを日々行っています。

━━ユーザーとの関係構築に成功している企業が持つ共通点をどのようにお考えですか?

 常に新しいことを“想像”し、新たな事業を“創出”し、それを自社の戦略に反映して“変革”する、そうしたサイクルを構築できていること。そしてそのサイクルを素早く運用できる企業が漏れなく成功していると感じます。これは常に戦略の変革に取り組み続けているが故に、時代の変化に柔軟に対応ができ、ユーザーが求めることに対して適切に対応できているからでしょう。

優れたマーケターになるのに最も適したタイミングは、今。

━━企業がこれらのサイクルを生み出せるように、Brazeとして行っている活動は何かありますか?

 Brazeでは、ユーザー企業同士が助け合えるコミュニティを構築しています。ここでは先述のような企業による成功事例の発信などを通して、世界中の様々なエリアに所在する他業種・他業界の企業同士がお互いに学び合うことができます。

 様々な業界の企業が混在する環境だからこそ、自社が抱えている課題を解決するための新たな糸口が見つかるかもしれません。また、競合他社にアイデアを盗まれることを心配せずに新たな学びや発見をシェアできます。

 加えて、AI技術を活用した機能や機械学習を通して施策を最適化させる機能などのアップデートも進めています。2024年9月に開催されたBraze Forge 2024では、「Braze AI」の発表なども行いました。

 今後もBrazeプラットフォームの改善や活性化を通して、ユーザーの皆様が常に新しいことに挑戦していくためのサポートできる環境を整備していきます。

━━最後にMarkeZineの読者に何かメッセージをお願いします。

 これからもグローバル単位で、シェアを拡大し続けていきたいと考えています。2024年にはそのための新たなプロダクトもいくつも発表してきましたし、これからもアップデートを加速していく予定です。また、各地域の拠点にいるチームも2025年はさらに拡大し、ローカライゼーションにもこれまで以上に注力していきます。

 “優れたマーケターになるのに最も適したタイミングは、今”です(There’s Never Been a Better Time to be a Better Marketer)。私たちと一緒に是非Be Absolutely Engagingを体現していきましょう。

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この記事の著者

土屋 典正(編集部)(ツチヤ ノリマサ)

法政大学法学部を卒業。MarkeZine編集部に所属。

 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/01/06 08:00 https://markezine.jp/article/detail/47228

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