SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2026 Spring

「実践企業に学ぶ オウンドメディア成功の秘訣」イベントレポート

職人や開発者ら“プロ”の話はおもしろい。カルビーが企業イメージの変革を狙ったオウンドメディア

KPIでは「社員アンケート」の定点観測を重視

━━メディアのKPIはどのように考えていますか。

 立ち上げから現在まで、フェーズに合わせて指標を設定してきました。1年目は記事を作ること自体が初めてでしたから、「記事数」と「社内外の認知」を指標に。その後は段階的に「読了後の理解・愛着」や「推奨度」の他に、3年目からは短期目標として、各記事が良かったのかどうかを編集部員が確認できるように「PV数・スキ数」も加えました。

 現在は「態度変容」を重要な指標にしています。記事読了後に、イノベーティブやアウトスタンディングのイメージをこれまでより強く持っていただけたかどうか、といったところですね。それが、元々のメディアの目的ですから。

画像を説明するテキストなくても可
クリックすると拡大します

━━認知度や態度変容はどのように把握しているのですか?

 先ほど話した、社内外に実施しているアンケートです。その中でも社内アンケートは同じ方が回答している可能性が高く、定点観測のデータとして重きを置いています。その結果を見ると、イノベーティブやアウトスタンディングに関する指標は徐々に上がってきました。

ストック型だからこそ普遍性ある内容に。「事前準備」は不可欠

━━PVやスキ数を指標に入れたのは3年目からとのことで、それまではこういった数字をKPIにしていなかったということですよね。

 立ち上げの頃から、「あまり数字には引っ張られないほうが良い」と編集部で考えてきました。今も短期目標としてPV数・スキ数は置いているものの、あくまで記事担当者がそれぞれ振り返りや分析を行うためであり、このメディアに対する評価に使うものではありません

 先に「ストック型」と話したように、価値を積み重ねることを大切にしています。記事の内容もなるべく普遍的な、時間が経っても読んでもらえるものを選んでいますね。

━━最後に、カルビーさんと同じように「社員インタビューを積極的にやっていきたい」という企業の方に対して、何かアドバイスはありますか?

 インタビューでは「自分たちが楽しむことが大事」と話しましたが、そのために必要なのが準備だと感じています。事前に質問内容を細かく考えるのもそうですし、取材相手にきちんと企画の意図を理解していただき、主旨を握っておくのも大切です。

 こういった準備を入念にしておくと、目の前の会話や脱線を楽しむ“余裕”が生まれるのではないでしょうか。それがより良い記事につながっていくと思います。

━━楽しむための準備ということですね。本日はありがとうございました。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
「実践企業に学ぶ オウンドメディア成功の秘訣」イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

note株式会社(noteカブシキガイシャ)

 わたしたちは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに、表現と創作の仕組みづくりをしています。メディアプラットフォームnoteは、クリエイターのあらゆる創作活動を支援しています。クリエイターが思い思いのコンテンツを発表したり、メンバーシップでファンや仲間からの支援をうけたり、ストアでお店やブランドオーナ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2025/01/28 08:00 https://markezine.jp/article/detail/48075

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング