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第110号(2025年2月号)
特集「イマドキの中高生・大学生のインサイトを探る」

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中山さん、コンマケのモヤモヤに答えをください。

“権威性”の演出、やりすぎていないですか?【誤解だらけのコンテンツマーケティング】

7.最適解は一つではない

  • 一般的な主張
    「記事タイトルは短く、シンプルなほうがクリック率が上がる」
  • 自分ならではの視点
    「短いタイトルがいいのは確かだが、長いほうがクリックされるターゲット層もある」
    「検索画面では短いタイトルが推奨されるが、SNSでは“長めのタイトル+感情を引き出すワード”のほうが反応がいいこともある」
    「正解は一つではなく、ターゲットや媒体によって最適解は変わる」

8.数字は嘘をつかないが、都合よく使われる

  • 一般的な主張
    「データを活用すれば、感覚ではなく論理的なマーケティングができる」
  • 自分ならではの視点
    「データは重要だが、“どのデータをどう解釈するか”で結果が変わる」
    「『この施策でCVRが30%向上』と書かれていても、母数が小さかったり、他の施策の影響が大きかったりすることもある」
    「データは絶対的なものではなく、解釈次第で意味が変わる」

9.一般論に当てはまらない“例外”に注目する

  • 一般的な主張
    「メールマーケティングは開封率が低下しているから時代遅れ」
  • 自分ならではの視点
    「一般的なBtoCメールは開封率が落ちているが、BtoBのナーチャリングメールは依然として効果的」
    「“リストの取り方”や“件名の工夫”次第では開封率が大きく変わる」
    「メールマーケティングは終わったのではなく、“どうすれば今でも通用するのか?”を考えるほうが価値がある」

10.言われていることと、実際の行動は違う

  • 一般的な主張
    「消費者は倫理的な企業を支持する。サステナブルなブランドはこれからの時代に必須」
  • 自分ならではの視点
    「アンケートでは『サステナブルなブランドを選ぶ』と答える人が多い」
    「しかし、購買行動を見ると、価格が安いほうを選ぶ消費者が圧倒的」
    「“消費者の理想”と“実際の行動”のギャップを考えないと失敗する」

11.誰もがやっている手法は、実は効果が薄れている

  • 一般的な主張
    「UGCは信頼性が高く、マーケティングに活用すべきだ」
  • 自分ならではの視点
    「多くの企業が導入しすぎて、消費者が広告っぽさを感じるようになっている」
    「インフルエンサーや有名人の投稿は“ステマ規制”が強化され、以前ほどの影響力がなくなっている」
    「これからは『普通の消費者の自然な投稿』をどう活かすかが鍵」

12.よく言われるノウハウ、実は一部の成功者にしか通用しない

  • 一般的な主張
    「副業で成功するには、ブログやYouTubeを始めるべきだ」
  • 自分ならではの視点
    「ブログやYouTubeで成功する人もいるが、全体で見るとごく一部」
    「ブログで稼げるのはSEOに強く、量産ができ、継続力がある人だけ」
    「『この手法が成功する人はどんな条件を満たしているか?』を考えることが大事」

 巷にあふれる一般論を繰り返すだけでは、読者にとって新しい発見はありません。むしろ、「本当にそうなのか?」と疑い、裏側にある要因や例外を探る視点が、独自性のあるコンテンツを生み出す鍵になります。

 情報があふれる時代だからこそ、ただの発信ではなく、「自分ならではの視点」「リアルな経験」「読者に寄り添った考察」を意識して、本当に価値のあるコンテンツを作っていきましょう。

★前回はこちらから

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この記事の著者

中山 順司(ナカヤマ ジュンジ)

SEO・ソーシャル・動画の3領域でのコンテンツ企画と制作が得意な生粋のコンテンツクリエイター。ソフトバンク、楽天トラベル、Six Apart、freee、ファベルカンパニーを経て2024年に独立。コンテンツマーケティングを専業とし、オウンドメディアとYouTubeの設計 / 企画 / 執筆 / 編集 / 分析 / 改善 / SEO を幅広く行う。MarkeZine、Web担当者Forum、ねとらぼ、WorkshipMAGAZINE等で執筆しつつ、Content ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/03/05 08:00 https://markezine.jp/article/detail/48367

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