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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

中山さん、コンマケのモヤモヤに答えをください。

実はターゲットのこと、そこまでわかってないけど問題ないですよね?【誤解だらけのコンテンツマーケ】

5つに分類!マーケターが取るべき行動や思考のスタンス【1~3】

 ターゲット理解の重要性を認識したうえで次に考えるべきは、マーケター自身が実際にどう行動し、思考を深めれば良いのか。ポイントは「自発的にターゲットに向き合う姿勢」です。

1.知識不足を前提に、学び続ける姿勢を持つ

画像を説明するテキストなくても可

 デスクに座っているだけでは十分な知識は得られません。フットワーク軽く、泥臭く、様々な部署に足を運び、頭を下げて現場の声を直接聞いていますか?

【Check】「知ったかぶり」せず、わからないことは積極的に質問する

  • 業界経験者に「これって、どういう意味ですか?」「この業界では何が課題なんですか?」と質問をぶつける
  • 逆に、業界に染まっている人が気づいていない「当たり前の疑問」を投げかけることで、新しい視点を提供できる可能性もある

【Check】「業界用語」や「専門知識」をリスト化し、日々アップデートする

  • 社内でよく使われる専門用語、業界特有の言い回しをリスト化し、意味を調べる習慣をつける

【Check】「消費者目線」で考えることも忘れない

  • 業界に慣れすぎると、「顧客はこの用語を知っているはず」「この情報は言わなくてもわかる」と思い込んでしまう
  • 業界外の視点を持つマーケターこそ、「そもそも、この前提って本当に必要?」と考えられる

2.既存の「顧客データ」「営業資料」「過去のコンテンツ」を分析する

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 業界知識がない状態でも、社内に蓄積されたデータや資料を活用すれば、ターゲットの理解を深められます。ChatGPT Searchなどの生成AIの力を借りてもいいでしょう。

【Check】営業資料や提案書を読み込む

  • 営業が実際にクライアントに見せている資料を徹底的に読み込む
  • 「この業界では、どんな課題が共通しているのか?」を把握する

【Check】顧客インタビューやFAQをチェックする

  • 既存顧客インタビュー、CSへの問い合わせ履歴を見て、「顧客がどこで悩んでいるのか?」を整理する

【Check】過去のコンテンツの成果を分析する

  • 「よく読まれている記事」「反応がなかった記事」を比較し、ターゲットが求める情報の傾向をつかむ

3.営業・CSと定期的に情報交換する

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 ターゲット理解を深めるには、マーケティング部門だけで完結させるのではなく、社内の営業やCSと積極的に情報共有することが重要です。机上のターゲット像ではなく、実際の顧客の課題やニーズを深く理解できるようになります。

【Check】営業に同行して「生の顧客の声」を聞く

  • 営業商談に同席し、顧客がどんな課題を話しているのかをリアルに知る
  • 「営業の提案に対して、顧客がどんな反応をするのか?」を観察すると、どんな情報が刺さるのかが見えてくる

【Check】CSから「よくある相談」をヒアリングする

  • 実際に導入した後、顧客はどこで困っているのか?
  • 期待と実際のギャップはどこにあるのか?

【Check】営業・CSと「ターゲット像のすり合わせ」を定期的に行う

  •  「マーケ視点で考えたペルソナ」と「営業・CSが実際に接している顧客像」がズレていないかを確認する
    (例:「マーケでは中小企業の部長クラスを狙っていたが、実は決裁者は経営者だった」「マーケでは導入のしやすさを強調していたが、顧客は既存システムとの相性や連携を最も重視していた」など)

次のページ
さらなるアップデートへ。取るべき行動や思考のスタンス【4~5】

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この記事の著者

中山 順司(ナカヤマ ジュンジ)

SEO・ソーシャル・動画の3領域でのコンテンツ企画と制作が得意な生粋のコンテンツクリエイター。ソフトバンク、楽天トラベル、Six Apart、freee、ファベルカンパニーを経て2024年に独立。コンテンツマーケティングを専業とし、オウンドメディアとYouTubeの設計 / 企画 / 執筆 / 編集 / 分析 / 改善 / SEO を幅広く行う。MarkeZine、Web担当者Forum、ねとらぼ、WorkshipMAGAZINE等で執筆しつつ、Content ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2025/04/01 09:00 https://markezine.jp/article/detail/48797

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