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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

中山さん、コンマケのモヤモヤに答えをください。

実はターゲットのこと、そこまでわかってないけど問題ないですよね?【誤解だらけのコンテンツマーケ】

さらなるアップデートへ。取るべき行動や思考のスタンス【4~5】

 残り2つは特にアップデートを意識した行動や考え方です。

4.自社の競合や業界のトレンドを調べ、外部視点を持つ

画像を説明するテキストなくても可

 業界の動向を把握することで、より精度の高い施策が実現できます。競合の発信や業界トレンドを継続的に追いかけ、ターゲットの関心がどこに向いているのかを常にアップデートしていきましょう。

【Check】競合企業のコンテンツを分析する

  • 競合の発信(ブログ、ホワイトペーパー、YouTube等)をチェックする
  • 「どんなトピックがよく扱われているのか?」を把握すると、施策のヒントが見つかる

【Check】業界ニュース、ポッドキャスト、レポートを定期的にチェックする

  • 業界特化のニュースメディア、調査レポートを定期的に読む習慣をつける
  • 専門書、業界紙、各種白書の類は社内に転がっていることも多い
  • 登壇者の視点や議論のポイントを分析し、マーケティング施策のアイデアにつなげる

【Check】ターゲット層が参加するイベント・セミナーに顔を出す

  • ターゲットが集まる場に行くことで、「どんな課題が話題になっているのか?」を肌で感じられる
  • SNSやオンラインコミュニティでのターゲット層の議論を観察し、リアルな課題や興味の変化を捉える

5.「ペルソナは作って終わり」ではなく、常にアップデートする

 ターゲット理解は「最初に作れば終わり」ではなく、常にアップデートしていくものです。

【Check】ペルソナの仮説を持ちつつ、実際のデータと照らし合わせる

  • 「この業界の顧客は○○な課題を持っているはず」と仮説を立てる
  • 実際のリードデータや営業ヒアリングを通じて「仮説は正しかったのか?」を検証する

【Check】マーケ施策の結果を見て「ズレ」を修正する

  • コンテンツの成果(PV・CVRなど)を見ながら、「どのターゲットに刺さっているのか?」を分析する
  • もし「ターゲットに届いていない」と感じたら、ペルソナの定義や施策内容を見直す

【Check】ターゲットの変化に対応できるよう、情報収集を続ける

  • 企業の成長フェーズによって、ターゲットが変わることもある
    (例:創業初期は「SMB向けの手頃な価格帯」を訴求していたが、成長にともない「大手企業向けの高単価プラン」にシフトした、個人向けに販売していたプロダクトが、法人需要が高まったことで「企業向けのプランを開発し、法人営業を強化する」方向へシフトしたなど)
  • 「当初狙っていた層が合わなくなってきた」と感じたら、適宜ターゲット戦略を再考する

「知らないままでいい」と考えてしまうのは、マーケターとして致命的

 業界知識がないこと自体は問題ではありません。しかし、「知らないままでいる」ことに甘んじるのは、マーケターとして致命的です。

 フレームワークだけで考え、他部署との交流を避け、自分の中だけで完結させるマーケターも中にはいます。それで一定の施策は回せるし、表面的には問題なく業務をこなし、数年で転職することもできるでしょう。

 業界に骨を埋める必要はないにしても、「どうせ数年で別の業界に行くから」とターゲット理解を深める努力を怠ると、マーケターとしての成長機会を失います。どんな業界に移っても求められるのは、「市場と顧客を深く理解し、価値を生み出す力」。それを軽視する人は、どこに行っても表面的な仕事しかできず、本質的なスキルが身につかないまま終わってしまいます。

 「知らないまま進める」のか、「知る努力を続ける」のか。その選択が、マーケターとしての価値を決めるのだと筆者は思います。

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この記事の著者

中山 順司(ナカヤマ ジュンジ)

SEO・ソーシャル・動画の3領域でのコンテンツ企画と制作が得意な生粋のコンテンツクリエイター。ソフトバンク、楽天トラベル、Six Apart、freee、ファベルカンパニーを経て2024年に独立。コンテンツマーケティングを専業とし、オウンドメディアとYouTubeの設計 / 企画 / 執筆 / 編集 / 分析 / 改善 / SEO を幅広く行う。MarkeZine、Web担当者Forum、ねとらぼ、WorkshipMAGAZINE等で執筆しつつ、Content ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2025/04/01 09:00 https://markezine.jp/article/detail/48797

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