店舗の数だけブログがあってもいいじゃないか ~イトーヨーカドー木場店~
スーパー、飲食店、不動産業では、全国に何店舗も展開し、各店舗によって地域性や独自性がある、という業態も数多くあるでしょう。しかし、これらの店舗情報をネットで探すと、会社本体のホームページの中に店舗紹介ページがわずか1ページだけ、地図と住所情報のみが掲載されている、そんなホームページを目にすることも多いのではないでしょうか。しかし、たった1ページで語り尽くせる店舗なんて存在しません。それぞれの店舗が発信したい情報もたくさんあるはずです。
そんな「店舗別情報発信」を実現しているのが、イトーヨーカドーのブログです。今回は東京都江東区にある木場店のブログをのぞいてみましょう。「福袋の先行予約」や「歌謡ショー」の情報が紹介されています。
こうした催し物情報のほかにも、お店の空気をダイレクトに伝えるコンテンツがあってもいいかもしれません。閉店後に「○○フェア」の準備をしている店員さんの様子など、ブログに載せてみてはどうでしょう。写真と一緒に「皆さんの来店をお待ちしています!」といったコメントが付いていれば、「明日行ってみよう」と思ってくださるお客様もいるのではないでしょうか。
ブログを書かずにブログを運営する方法 ~「相模鉄道」のブログ~
ブログの記事はブログ運営者自身が執筆する―ほとんどのブログはこのスタイルで運営されているのではないでしょうか。しかし、主な記事は運営者以外が書くというブログ運営手法も存在します。では一体、誰が書いているのでしょうか?
相模鉄道が運営する「相鉄Style」では、ブログで地域コミュニティサイトを運営しています。駅ごとにサイトがあるようなイメージです。ブログ記事は実際に沿線に住むたくさんの「タウンライター」が執筆しています。
手軽に情報発信できるのがブログの魅力ですが、「自分で」、「自社で」情報発信をする、という枠にとらわれる必要はありません。この事例では地域の方々に参加してもらうというやり方ですが、業界の専門家に書いてもらう、お客さんに書いてもらう、取引先に書いてもらうなど、企業にあった展開がありそうです。
でも、間違っても「自分で書きたくないから他の人に書いてもらう」なんてことは考えないでくださいね。「他の人が書いた方がよい情報発信になる」という場合にこそ活用したい手法です。