SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめのセミナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第112号(2025年4月号)
特集『いま選ばれる「ブランド」の作り方』

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

世界のトレンドを読む

CanvaがAIにより大幅アップデート!「Visual Suite 2.0」が起こす、デザイン革命

直感的な写真編集も可能に

Photo Editorの進化

画像を説明するテキストなくても可
出典:Canva Create 2025

 写真編集ツールもAI機能を搭載し、より直感的にパワフルな編集が可能に。背景の自動生成やオブジェクトの削除・置換、ライティングの調整など、プロレベルの操作も簡単に行える。また、ツールやタブの間を移動する必要がなく、デザインしているその場で画像を編集できるようになり作業効率がより向上する。

安全性と倫理を重視したAI開発

 Canvaは、AI開発において「責任ある利用」を徹底している。すべてのAI機能は「Canva Shield」により守られ、データのプライバシー・セキュリティ・バイアス対策が施されている。また、AIは人間の創造性を補完するものであり、代替するものではないという方針を明確にしている。

クリエイターへの公正な報酬

 Canvaは「クリエイター基金」に2億2,000万ドルを拠出し、AI生成に使われたリソースの制作者に報酬を支払う仕組みを構築した。コンテンツがAIに利用された場合、制作者には一回限りでなく、継続的にロイヤリティが支払われるシステムとなっている。

まとめ

画像を説明するテキストなくても可
出典:Canva Create 2025

 今回発表されたVisual Suite 2.0は、デザインと業務効率をこれまで以上に深く結びつける大きな進化だ。

 特に注目すべきは、会話で操作できる「Canva AI」や、動的コンテンツを簡単に追加できる「Canva Programming」、そしてスプレッドシートやチャートを視覚的に再発明した「Magic Studio」だ。これらの機能により、専門知識がなくても高度なビジュアル制作が可能になる。

 さらにCanvaは、AI開発における透明性と公平性にも配慮しており、ユーザーのプライバシー保護や権利還元の仕組みも整えている。クリエイター基金を通じて、AIによって使用されたコンテンツの制作者に報酬を支払う仕組みを導入している点も、他のツールと一線を画す取り組みだ。

 Visual Suite 2.0は、デザインをするすべての人にとって、より自由で直感的な創作の場を提供する新たなプラットフォームとなるだろう。ビジュアルコミュニケーションの未来が、ここからさらに広がっていく。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
世界のトレンドを読む連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

岡 徳之(オカ ノリユキ)

編集者・ライター。東京、シンガポール、オランダの3拠点で編集プロダクション「Livit」を運営。各国のライター、カメラマンと連携し、海外のビジネス・テクノロジー・マーケティング情報を日本の読者に届ける。企業のオウンドメディアの企画・運営にも携わる。

●ウェブサイト「Livit」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

中井千尋(Livit)(ナカイ チヒロ)

大学卒業後、金融機関勤務を経て、イギリスへ留学。そこで培った語学力を活かし、帰国後は企業の語学研修コンサルティングに携わる。シンガポールに渡り、大手日系商社に転職。シンガポール人、インド人、オーストラリア人、モンゴル人、中国人など多国籍社員が集う場でのビジネスを経験。その後、オランダに渡り、ライターとして独立。分野...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2025/05/08 09:30 https://markezine.jp/article/detail/48996

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング