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第112号(2025年4月号)
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【ニッセイ基礎研究所 解説】「共創」視点で再定義する「サステナブル・マーケティング」

目先の売上だけでは生き残れない。未来の市場を生み出すため共創視点で考えるサステナブル・マーケティング

まとめ――「売上を伸ばす」から、「意味を届ける」マーケティングへ

 サステナブル・マーケティングは、もはや一部の志高い企業だけが語る「余裕のある話」ではなくなりつつある。若年層を中心に生活者の価値観は確実に変化しており、企業に対しても「社会的な意義」や「共感できる姿勢」が強く求められている。

 本稿で繰り返し述べたように、サステナブル・マーケティングは、ブランド価値・売上・従業員エンゲージメントという「三位一体の果実」を生み出し得る。しかしその実現には、生活者・地域・従業員と誠実に向き合い、関係性を丁寧に築くことが欠かせない

 「生活者の心に届いている実感が乏しい」「SNS広告の数字は伸びても、手応えがない」──そう感じているマーケターにこそ、サステナブル・マーケティングは次の一手となり得る。たとえ数値と成果に追われる日々の中であっても、「このブランドは、社会にとって意味がある」と胸を張って言えるマーケティングへ、その第一歩は「誰と価値を共創するか」という問い直しから始まるのではないだろうか。

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この記事の著者

小口 裕(オグチ ユタカ)

株式会社ニッセイ基礎研究所 准主任研究員

多摩美術大学 非常勤講師(消費者行動論)。消費者行動の専門家として、エシカル消費、サステナブル・マーケティング、地方創生を中心に研究・政策提言を行う。過去、20年以上にわたり、自動車、食品・飲料、デジタルコンテンツ、自治体などの多岐にわたる分野の消費者調査や研究に従事。...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/05/15 08:30 https://markezine.jp/article/detail/49014

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