“CRMといえば「Synergy!」”の次なるステージは?
MZ:「Synergy!」は2024年11月にリニューアルを実施されたとのことですが、その背景を教えてください。
金沢:20年前、CRMの認知度がまだ低かった時代からの積み重ねで「CRMといえば『Synergy!』」という認知を獲得できました。ITサービスのレビュープラットフォームでも23期連続でリーダーとして評価いただきました。
しかし、マーケティングの潮流が変わり、マーケターの役割も対応領域もどんどん拡大しています。かつてCRM担当者の業務範囲は限定的でしたが、今では集客も含めたデジタルマーケティング全体に広がっています。私たちもこのような変化に合わせて、「Synergy!」の機能を拡充してきました。
2024年は当社の新規獲得の導入件数も売り上げも二桁成長しており、マーケターが求める機能を提供できていると感じています。「Synergy!」がCRMの枠を既に超えている実態に合わせ、20周年という節目のタイミングで「マーケティングSaaS」としてリニューアルを決断しました。
MZ:リニューアルにあたってロゴも変更されましたよね。
金沢:はい。私たちは多くの企業のデジタルマーケティングを支援する中で、「マーケティングの本質は企業とその先にいる消費者・顧客との双方向コミュニケーションにある」と実感しています。新ロゴはその考えを表現したものです。

金沢:ロゴマークにおけるピンクの部分は消費者の温度感や体温を表し、緑の部分は企業からのメッセージを表しています。双方の矢印が重なる部分が赤い「S」の形になっており、双方向コミュニケーションをサポートする存在としての「Synergy!」の立ち位置を表現しています。マーケターの方々と20年歩んできた中で、最も本質的だと考える双方向コミュニケーションをロゴに込めたデザインとなりました。
「プロダクト」「人」の両輪でマーケターを支援
MZ:リニューアルを経て、「Synergy!」はこれからどのような姿を目指すのでしょうか?
金沢:私たちの支援の特徴は、プロダクトだけでなくコンサルティングサービスも提供している点です。現在約20名のプロデューサーがおり、システムと人の両輪でマーケターの方の日々の課題をカバーしています。SaaSを提供する会社が社内にこれだけの数のプロデューサーを抱えているのは珍しく、顧客からも高く評価をいただいています。

金沢:マーケターの役割が拡大する中、ツールのみですべてをカバーするのは現実的に難しいと考えています。そのため、システムと人でマーケティング課題を解決していく支援体制は今後も継続してまいります。またこれによって、実際のマーケティング現場で「何が必要で何が不要なのか」を高い解像度で把握でき、リアルなニーズを捉えた機能開発ができることを強みにしていきます。