出前館も導入するMolocoのコア製品
──3つのプロダクトについて、教えていただけますか。
アン:Molocoには3つのプロダクトがあります。具体的には、ファーストパーティデータに基づいたプログラマティック広告ソリューションである「Moloco Ads」、コマースメディアビジネスの構築と運用を支援する「Moloco Commerce Media(MCM)」、そしてストリーミングの収益化を図る「Moloco Streaming Monetization(MSM)」です。

アン:MSMは、日本ではまだ新しいプロダクトなのですが、今後良いニュースをお届けできるように取り組んでいきたいと考えています。
プロダクトについて例を挙げますと、先ほどお話ししたフードデリバリープラットフォームである出前館様では、私たちのコマースプロダクトであるMCMを導入しました。加盟店やパートナー店舗が弊社のグローバルAIエンジンそのものを活用し、CVRは11%、注文数は3.3倍に増加。また、出前館様からのの満足度も非常に高く、良い成果を出しています。また、米国の大手家具ECプラットフォーム企業であるWayfair様は、MCMを自社に組み込むことで高度なパーソナライズと広告費用の最大化を実現し、さらなる協業を進めています。
中国のNetEase Gamesが日本に参入する際には、Moloco Adsを活用することで、CPIを40%削減し、Day7 ROASを50%増加させることに成功しました。
また、メディア収益化ソリューション(MSM)は、韓国最大級のストリーミングプラットフォームであるTVingが導入しており、配信コンテンツの収益化に活用しています。日本市場でも同様の成功をお届けすべく、現在積極的に取り組んでいます。
コンフォートゾーンから脱却し、適応するために
──今後の展望・展開について教えてください。
アン:現在、我々は大きな変革のうねりに直面しています。ですから、「まずやってみる」ことで自らのコンフォートゾーンから脱却し、変化に適応していくことが求められています。この大事な局面で、それらを実行できた企業のアドバンテージは非常に大きいものになります。
これまで日本は様々な産業で重要な役割を担ってきましたが、新しい技術をいち早く勝ち取り、イノベーションを起こしていける局面にあると考えています。私たちのプロダクトは、産業やブランドのエコシステムに貢献できるものです。ユニークなサービスやブランドを既にお持ちの日本企業の皆様であれば、AIの革新・導入において私たちが良いパートナーになれると確信しております。
ぜひ、AIの導入によってどのような革新が起こせるか、一緒に考え、取り組ませていただければ幸いです。