KPOPガールズグループ「MEOVV」を起用したWebCMなどを展開
MEMEMEのコミュニケーション戦略では、meltやTHE ANSWERで培ったマーケティングの知見を活かし、ブランドの世界観に合わせた“感情を爆発させる”コミュニケーションが企画されている。具体的には「プロダクトブースト」と「ブランドブースト」の2つの柱があり、プロダクトブーストでは動画などを通じて商品の機能性をエネルギッシュに伝え、インフルエンサーや消費者のUGCを促す。
ブランドブーストでは、K-POPガールズグループ「MEOVV(ミヤオ)」を起用したWebCMを放映。今後は、フェスやTGCなど様々なイベントで感情の爆発を作るような体験を提供していく計画だという。
6ブランドの個性を活かし、事業全体を伸ばしていく
MEMEMEの発表により、花王ヘアケアのブランドポートフォリオが整った。今後は、6つのブランドの個性を伸ばす形で、花王内でのカニバリゼーションを最小化しながら事業全体の効率的な成長を目指す。
たとえば、来年50周年を迎える「Essential(エッセンシャル)」では、新しい広告フレームをもとに施策を仕掛ける予定。「休息美容」をコンセプトにしたmeltは、“休息”を軸に、ヘアケア外でも様々な展開の可能性を探っていく。THE ANSWERは「正解」「答え」を意味するブランドであり、今後はパーソナルサービスを含む事業展開で、一人ひとりの「答え」を拡張していくことを目指すそうだ。そしてMEMEMEは、「エナジェティック」をテーマに、インバス・アウトバスだけでなく、スタイリングなどの領域にも価値を広げられる可能性がある。
最後に、野原氏はヘアケア事業全体での展望を次のように語った。
「売上やシェアももちろん大事ですが、何よりもお客様の気持ちに寄り添って、ブランドを届けていきたいと考えています。ヘアケア事業で掲げているビジョン『髪の生きる力を、人の生きる力へ』のとおり、髪を生きるものとして捉え、お客様が自信や楽しみ、癒しを得られるよう、様々な提案をしていきます」(野原氏)
花王 ヘアケア事業部は変革の戦略をどう「実行」してきたのか? 成長転換の舞台裏を明かす
9月開催のMarkeZine Dayで、ヘアケア事業の感情軸戦略の舞台裏を公開! 描いた戦略を、現場はどう実行してきたのか――マーケターが一番気になる部分が明かされます。
