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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

スターバックスからAIスタートアップFLUXへ 自身の特性と相性を見極めた八木冴香さんのキャリア選択

  本連載では、広告・マーケティング・インターネットサービス業界に特化し、約7,000人の転職や副業のキャリア設計支援を行ってきたホワイトグラッシーズ代表取締役CEOの野崎大輔(白メガネ)さんが、同領域で活躍中の業界人が歩んできたキャリアを聞き出しながら、人生100年時代におけるキャリア設計のヒントを探ります。今回は、AIスタートアップ「FLUX」で全社のマーケティングを担当する八木冴香さんにお話を伺いました。

AIスタートアップで全社のマーケティングを担う

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野崎:広告・マーケティング・インターネットサービス業界では、事業会社への転職を望むマーケターが多くいらっしゃいます。しかし、私がこれまで多数の転職支援を行う中で感じるのは、「自身の特性や相性を見誤ると早期離職につながるリスク」です。

 今回は、支援会社の部長職からスターバックス コーヒー ジャパン(以下、スターバックス)で事業会社マーケターに転職後、1年で退職し、現在はFLUXに所属する八木さんに話を伺います。どのような人が大手事業会社にマッチするのか。私の見解も踏まえながら探っていきます。まず、FLUXと現在の業務内容について教えていただけますか?

【写真左】ホワイトグラッシーズ 代表取締役CEO 野崎大輔氏 【写真右】株式会社トリビュー マーケティング部 部長 木下翔太氏
【写真左】株式会社ホワイトグラッシーズ 代表取締役CEO 野崎大輔氏
【写真右】株式会社FLUX 全社戦略本部 八木冴香氏

八木:FLUXは、AIトランスフォーメーション(AX)を推進するスタートアップです。人材紹介サービス、AIコンサルティングサービス、メディア・マーケティング支援サービスの3サービスを展開しています。私は全社戦略本部に所属し、全社の事業のマーケティングを担当しています。

野崎:具体的には、どのような業務を担当されているのでしょうか?

八木:弊社は事業部ごとにマーケティング部門を設けず、全社戦略本部で一括して担っています。そのため、HR領域のBtoCマーケティングやエンタープライズ向けのBtoBマーケティングなど、対応領域は多岐にわたります。また、マーケティングだけでなく広報まで幅広く手がけています

野崎:自社のマーケティング・広報を組織横断で推進しているのですね。一括してマーケティングを担うということは、通常は人事部門が行う採用の集客施策も、八木さんの所属する部署で対応しているのですか?

八木:はい。採用マーケティングも私たちが人事と一緒に担当しつつ、可能な限り人事は面接に集中できる体制を構築しています。

野崎:非常にユニークな体制ですね。私は日々、広告・マーケティング・インターネットサービス業界の企業・人材をマッチングさせる支援を行っており、様々な企業の職域を理解しているつもりです。それでも、採用戦略立案や母集団形成の具体的なアクションといった支援を、自社のマーケティング部門が担う事例は初耳です。

新卒で歩合制の営業を選び、3年で課長に昇進

野崎:八木さんのキャリアの土台を探るために、学生時代のお話から聞かせてください。バレーボールで広島県の強豪校に入学し、本格的に活動していたと伺っています。きっと、バレーボールで培った精神力が、今までのキャリアに活きているのではと想像します。

八木:そうですね、メンタルは強い方だと思います(笑)。昭和生まれの方々の指導の下、結構泥臭く取り組んでましたね。

野崎:就職活動では広告業界を志望されたと伺っています。その中で、なぜ「ファインズ」を選んだのですか?

八木:ファインズを選んだ理由は、自身の成果に対して直接的な対価が得られるからです。就職活動では、広告代理店に入社し、プロジェクトオーナーとして事業を立ち上げるという選択肢もありました。しかし、私は成果を追求することを好む性格なので、結果が給与に反映される「歩合制」の環境をファーストキャリアで選びました。地方出身として東京で自立する必要があったことも、判断材料の一つです。

野崎:メンタルの強さがキャリア選択にも表れていると感じました。実際には、どのような業務を担当されていたのですか?

八木:営業として店舗向けの広告と予約システムを販売し、3年で課長に昇進しました。

野崎:ベンチャーで順調なキャリアを築かれている印象ですが、なぜ第2新卒フェーズで転職されたのでしょうか?

八木:営業以外の専門性を高めるためです。ファインズで営業スキルが向上するにつれて、「他領域の知見も身につけたい」という思いが生まれました。そのため、さらなる成長を求めて転職を決断しました。

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営業以外の専門性を身につけ、5年で部長に昇進

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この記事の著者

尾倉 直弥(オグラ ナオヤ)

SaaS企業のマーケター。専門はBtoBマーケティング。複数メディアでライターとしても活動中。https://x.com/ogurin91

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/10/23 09:00 https://markezine.jp/article/detail/49691

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