BtoBコンテンツでも「体験」の重要性が高まる
MarkeZine:製品の価値を伝えるために、従来のコンテンツマーケティングをどうアップデートすればよいと思われますか?
小林:言語による情報補足ではなく、実際の「体験」で製品価値を伝えることが必須になると考えます。具体的には、言語では伝わりづらい「使用感」「文脈」「ワークフローとの適合性」といったところまで伝えられる「体験型デモ」の重要性が高まるのではないでしょうか。
リアルな体験価値を設計し、専門性と信頼性を備えた多層的なコンテンツでユーザーの納得を引き出す――生成AIが“コンテンツの量”を担う傍らで、人間が担うべきは“リアルな体験価値の創出“だと考えます。
MarkeZine:コンテンツマーケティングの「情報を伝える」というゴール自体が、変わっていくイメージでしょうか。
小林:そうですね。 BtoBコンテンツは、“伝える”から“共に感じる”へ、目的意識をシフトしていくべきだと思います。情報を一方的に提供するのではなく、ユーザーやAIが操作しながら、製品の価値を「自分ごと」として体感できる「リアルな体験価値」の設計が求められます。
製品価値を「体験」してもらう方法は?
MarkeZine:BtoBマーケティングで製品価値を「体験」してもらうには、どのような方法があるでしょうか?
小林:BtoBマーケティングにおいて製品価値を体験してもらう方法は、無料トライアル、インタラクティブ動画、体験型ウェビナーなど多岐にわたります。中でも、最もシンプルかつ効果的なツールが「デモ」です。
たとえば、業種別・課題別にパーソナライズされたプロダクトツアーを用意すれば、資料を読むよりずっと速く製品の価値を直感的に理解してもらえるでしょう。ユーザーもAIも自社の課題解決のプロセスを、まるで本物の製品を触るかのようにシミュレーションできます。ポイントは、ユーザーが自社・自分の視点で製品の価値を発見できることです。業種別や職種別のユースケースを含めた体験型ツアーや、操作シミュレーションを通じて、「自社に本当に合うかどうか」を体感できる設計が重要だと考えています。
弊社が提供しているPLAINERは、こうした「体験型デモ」をノーコードで誰でも構築できる製品です。開発リソースを使わずに、マーケティング・営業・CS部門がそれぞれの顧客接点に合わせた体験コンテンツを作ることができます。デモ体験を通じて得られた行動データは、購入意欲の極めて高いリードを特定し、匿名営業活動を高度化させます。
予告:MarkeZine DayにPLAINER小林大氏が登壇
9月10日・11日に開催するマーケティングイベント「MarkeZine Day 2025 Autumn」に、PLAINER 代表取締役の小林大氏が登壇。『もうファネルで顧客を“待つ”のはやめよう。AIが“連れてくる”時代の「体験」設計術。』と題し、より具体的に体験軸のBtoBマーケティング実践に向けたポイントを解説します。
セッションの詳細をチェック・事前登録の上、ぜひご来場ください。
