新規向け・既存向けキャンペーンの予算配分をどう考える?
━━ここまで、リエンゲージメントの重要性と効果をお話しいただきました。しかし、「新規獲得には広告、既存顧客はCRMで育成」という方針をとる企業にとっては、予算の投下先が変わるため、実施に二の足を踏むケースもあるのではないでしょうか。
髙橋:ここでもインクリメンタルの考え方が鍵を握ると思います。Metaのコンバージョンリフト計測機能を活用することで、広告で追加的に生まれたコンバージョンを計測すれば、投資対効果を明確に示すことができます。

藪下:広告主様の中には、CRM担当のチームと広告運用のチームが分かれていることが多く、「既存ユーザーの獲得を広告で行うのは予算確保の観点からも難しい」といった率直なご意見をいただくケースも少なくありません。
このような課題を解決する考え方のひとつとして、Metaのインクリメンタルアトリビューションを採用して既存ユーザー向け広告配信の有効性を確認しつつ、最終評価の段階では新規配信と同じ計測アトリビューション配下でそれぞれのKPIを設計することがサービス成熟期におけるLTV最大化には重要だと考えています。
髙橋:CyberZ様は、Metaのアプリ推進チームとともに「KAIZEN for APP」という取り組みを通じて、Metaの新規プロダクトの検証や、既存プロダクトの効果最大化に向けた仮説検証を行っております。クライアント様のビジネスKPIにあわせた最適な提案を行えるような準備を常にしていただいている印象を持っています。
藪下:リエンゲージメント配信の最適解をMeta様と議論しながら、一緒に模索しています。そういった意味でも、リエンゲージメント配信に関する最新情報をいち早く入手し、広告主様に提供できる環境が整っていますね。
1年前と比較して、大きな進化が起きている
━━最後に、リエンゲージメント施策を検討したい方へアドバイスを頂けますか。
藪下:まず、リエンゲージメント施策を一度も実施したことがない広告主様に関しては、ぜひ一度チャレンジしてみていただければと思います。リエンゲージ配信はスモールに試せる施策になってますので、一度実施してCRM施策との比較をすることで適切な打ち手を検討することに繋がります。
その中で「設定方法が分からない」「KPI設計や重視すべき指標に迷っている」といった点については、当社が最大限サポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

一方、過去にリエンゲージメント施策にチャレンジしており、当時はなかなか成果が出なかったという経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
特にMeta広告に関してはソリューションの進化が目まぐるしく起きており、1年前と比べても大きく進化しているため、現在の環境下において再度チャレンジを検討してみることを推奨しております。
髙橋:Web配信では、リターゲティングは一般的に使われている一方、アプリではまだ一般的とは言えません。
今回お伝えしてきた通り、Metaではリエンゲージメントの効果をきちんと計測できる仕組みを用意していますので、施策に意味があるかを確認いただくことが可能です。実際にチャレンジいただければビジネスに大きなインパクトを与えるという実感が得られると思います。