CVRが200%向上!タレント素材の活用事例を解説
ここから長尾氏は、実際にタレント活用を行った事例を紹介した。中年向けキャリアスクールを運営するライフシフトラボでは、中長期的に顧客獲得単価を下げていきたいという課題があった。
この課題に対応すべく、同社が起用したのは女優の菊川怜氏。東京大学出身で知的なイメージを持ち、同社のターゲットと同世代である点、そして「今よりベターな自分になれる」というブランドイメージと合致する点が決め手となった。
「菊川怜さんの知的なイメージとキャリアは、サービスコンセプトとストーリーがマッチしていました。また、交通広告への活用も全面的にOKとなっていたため、素材の使いやすさの面でもメリットがありました」(長尾氏)

結果として、3ヵ月後にCVRが200%向上、採用応募数も120%増加という大幅な広告効果の改善を実現。短期での検証効果が認められたことで、長期契約やテレビCM放映へ発展したという。
長尾氏は「最も重要なのはタレントの“ストーリー”を借りること」とし、「AIクリエイティブとIPクリエイティブにはそれぞれ良し悪しがありますが、ユーザーの心をつかんで購入まで導けるかどうかは、タレントのストーリー性が大きく影響します」と解説した。
ユーザーインサイトに沿ったタレント活用でCPA50%削減を実現
続いては、滋養強壮製剤を扱う京福堂の事例を紹介。同社では、LPやクリエイティブの改善を行うものの、商材訴求も難しく、CPAを下げる手段を模索している状況だったという。
そこで、「より渋くてかっこいい、ユーザーが目指したい男性像」に合致した俳優・西岡德馬氏の素材を選定。過去に別タレントでの起用効果が出なかった経験を踏まえ、ユーザー調査をもとに再チャレンジした中での選択だった。

西岡氏の素材を3ヵ月活用した結果、CPAが50%削減という大幅な改善を達成し、さらに成果を受けて長期アンバサダー契約へと発展した。また、この素材活用を機に西岡氏本人が商品を愛用してくれるように。従来の価格より大幅にコストを抑えての継続的な活用が可能となった。

