インフォメディアリー企業として高みへ…
2008年8月7日、『価格.com』の運営元であるカカクコム社は「平成21年3月期 第1四半期決算短信」を発表した。リリース内容によれば、売上高21億7700万円・営業利益8億2,800万円・経常利益8億3,500万円となっており、対前年1Q(四半期)比率で見ると、売上高147%・営業利益339%・経常利益340%…と、驚異的な数値を誇っている。
この驚異的な数値を叩き出す要因には何があるのだろうか? もちろんそれには、同社がグループサービスとして運営している『食べログ.com』『フォートラベル』『yoyaQ.com』『マンションDB』といった数々のウェブサービスが貢献していることは言うまでもない。
しかしながら、最も言えることは、インフォメディアリーとして価格.comというサービスを中核におき、着実にデータベースという名の資産を活用しているからに他ならない。
ところで、インフォメディアリー(infomediary)というあまり聞き慣れない言葉が出てきたが、これはマーケティング用語のひとつである。簡単に言ってしまえば、「情報を仲介し、需給のマッチングを図る」ことを指すものであり、それを経済主体とする企業をインフォメディアリー企業と呼ぶのである。
まさに、価格.comはインフォメディアリーなサービスであり、同社は日本におけるインフォメディアリー企業の覇者へと突き進んでいることは間違いない。それは、上記の成長指標を見れば一目瞭然であろう。