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アプリの熱心なユーザー増やすには?UnityとAppsFlyerに聞く正しいデータと配信先の見極め

 モバイルゲームアプリ広告の成果を最大化するには、「どのデータを信じ、どこに配信するか」の見極めが欠かせない。だが、データがユーザーの実態を正しく反映していなかったり、チャネル特性を十分に理解できていなかったりと、マーケター単独での判断には限界がある。そこで頼りになるのが、モバイルゲーム開発と広告運用の両面に精通した、ゲームやインタラクティブな体験の構築と成長のためのプラットフォームであるUnityと、アプリ計測のグローバルリーダーであるAppsFlyerだ。アプリ広告の施策を成功させるポイントや両社のサポートについて、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの峯秀一郎氏、AppsFlyer Japanの松下豊氏と新井由美氏に話を聞いた。

獲得単価が高騰、LTV向上が課題に

――まず、ゲームアプリ広告市場の現状について教えてください。特に、ユーザー獲得とマネタイズにおいて、企業のマーケターはどのような課題を抱えているでしょうか。

峯(Unity):ゲームアプリ広告の市場はコロナ禍で伸長しましたが、その後は競争が激化し、マーケターのマーケティング戦略はより洗練されました。同時に、各種プライバシー規制等の変化により、CPI(インストール単価)が高騰しています。そのため、1ユーザー当たりの収益性を高める、つまりLTV(顧客生涯価値)を上げることが課題になっています。

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 シニア・グロース・マネージャー 峯 秀一郎氏
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 シニア・グロース・マネージャー 峯 秀一郎氏

松下(AppsFlyer):アプリ広告市場はまだ拡大傾向ですが、業界や手法によっては成熟期に入っています。特にゲーム業界は、広告展開に工夫が求められています。各社のマーケターは、質の高いユーザー、つまりインストール後にアクションしてくれるユーザーを増やすことに非常に苦労しているのが現状です。

AppsFlyer Japan株式会社 Director of Growth 松下 豊氏
AppsFlyer Japan株式会社 Director of Growth 松下 豊氏

新井(AppsFlyer):広告を配信すると多くのデータを得られますが、データ上はうまくユーザーを獲得できているように見えても、事業全体の収益性やアクティブユーザー数との間にギャップを感じている企業も多いです。一方、順調に成長する企業は数字を見るだけでなく、データを細分化して分析し、「なぜこの結果になったのか」を説明できる状態にあります。

アドフラウドにマーケターの時間が奪われている

――LTV向上のために、きちんとユーザーを増やす事が重要な一方で、正しいデータを取得できていないケースがあるのですね。データ上はユーザーを獲得できているように見えても、実際の収益は増えていない。その原因の一つにアドフラウド(不正広告)が挙げられます。マーケターにできる対策はありますか。

新井(AppsFlyer):不正広告を発見するため、データのログを血眼になって確認する人もいますが、不正広告も日々進化しており、いたちごっこになっています。様々な種類の不正広告が様々なところで発生しているため、人の目でデータを確認してもわからないのが現状です。

Head of Customer Success新井 由美氏
Head of Customer Success新井 由美氏

 そこにマーケターが時間と労力を費やす必要はありません。本来、マーケターはマーケティング施策によって新しいユーザーを連れてくることが重要です。AppsFlyerのような大規模なデータセットを持っている企業であれば、AIも活用してリアルタイムで不正広告を検知、ブロックする技術があります。対策は当社に任せて、マーケター本来の業務に注力してもらえたらと思います。

――Unityは、モバイルゲーム向けの広告プラットフォームを提供する立場ですね。正しいデータに基づいて施策を回してもらうために、どのような取り組みをしていますか。

ゲーム/アプリビジネス成長のためにUnityが提供しているソリューション
Unityが提供するソリューション群

峯(Unity):「App Store」と「Google Play Store」のレギュレーションに準拠し、当社と直接リレーションを持つ媒体のアプリに、当社のSDK(ソフトウェア開発キット)を実装していただいています。そのため、アプリとその運営企業が実在し、かつレギュレーションに準拠していることがベースとなります。開発者にとって、SDKネットワークと直接的な関係を築くことは大きな利点です。これにより、透明性の低いチャネルでは得がたい、優れたコントロール、信頼性、品質というメリットを確実に享受することができます。

 また、専門チームが自社開発の不正検知ツールを主軸にトラフィック品質のスクリーニング、評価、アービトレーションを行っているだけでなく、業界団体認定のサードパーティツールなどを二重三重に使って確認し、細心の注意を払っています。

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インストールの正しい“起点”をいかに突き止めるか?

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この記事の著者

加納 由希絵(カノウ ユキエ)

フリーランスのライター、校正者。

地方紙の経済記者、ビジネス系ニュースサイトの記者・編集者を経て独立。主な領域はビジネス系。特に関心があるのは地域ビジネス、まちづくりなど。著書に『奇跡は段ボールの中に ~岐阜・柳ケ瀬で生まれたゆるキャラ「やなな」の物語~』(中部経済新聞社×ZENSHIN)がある。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2025/12/22 11:30 https://markezine.jp/article/detail/50043

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