SNSを開けば、個人の関心に最適化された広告が次々と流れ込んでくる。だが、その高度なアルゴリズムは時として、守られるべき子どもたちをも「消費者」としてターゲティングしてしまう。ブランドが意図せずとも、未成年に過度な美容意識や年齢不相応な製品情報を届けてしまう今、企業にはどのような倫理観が求められるのか。本記事では、ブラジルの化粧品大手Grupo Boticário(グループ・ボティカリオ)が展開する「責任あるスキンケア協定」を事例に、アルゴリズム時代の“想定外のリーチ”に対するブランドの新たな責任と、設計のあり方について考察する。
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中井千尋(Livit)(ナカイ チヒロ)
大学卒業後、金融機関勤務を経て、イギリスへ留学。そこで培った語学力を活かし、帰国後は企業の語学研修コンサルティングに携わる。シンガポールに渡り、大手日系商社に転職。シンガポール人、インド人、オーストラリア人、モンゴル人、中国人など多国籍社員が集う場でのビジネスを経験。その後、オランダに渡り、ライターとして独立。分野...
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