Adjustが行う流入経路の可視化でCRMはより高度に
セッション後半では、高橋氏がAdjustの仕組みを紹介した。
「アプリの成長を考えた時、モバイルアプリはユーザーがどこから来たのかわからない問題が発生することが多いです。アプリの外にある店舗やWebサイト、ECなどの流入経路を把握し、アプリへとつないでいくことが重要であり、それが私たちAdjustの仕事です」(高橋氏)
Adjustを導入することで、新規ユーザーがどの施策からアプリをインストールしたのか、一度離れた既存ユーザーがどこから戻ってきたのかを計測できる。さらにそのデータを基幹システムやCRM、広告プラットフォームに連携することで、データの活用範囲が広がる。
「外部データの取り込みは、CRMやCDP構築、パーソナライズ活用の起点になります。特に店舗周りのトラッキングは重要です」(高橋氏)
具体的な活用例として、良品計画ではすでに店舗ごとにメールを紐付け、どの店舗が初回決済を促せるかというコンテストを実施している。
「店舗ごとに個別のリンクを発行して集計すれば、獲得件数だけでなく、登録率やその後のLTVまで追うことができます。各店舗が頑張った成果が、長期的な売上につながっていることが見える。ここに価値があると思います。」(水野氏)
さらに、たとえば店舗スタッフがアプリのQRコードを発行した場合、店舗で購入しなくても、ECで購入が発生した場合に、店舗スタッフが最初のきっかけを作ったといった計測も可能になる。
加えて広告データとCRMの連携も重要だ。広告施策によってアプリをインストールされた後、流入経路をCRM側に同期し、その後のプッシュ通知やメールに活用するというものだ。
これはコンバージョン率に効果的で、「漫画やゲーム業界ではすでに行われている施策だが、リテール業界でもできるはず」と高橋氏は語る。
良品計画が目指すもの
講演の最後には、良品計画の今後の展開についても語られた。
「真の意味でオフライン、オンラインをつないでいくためには、物流、店舗システム、在庫との連動など、サプライチェーンを含めた機能改善が必要で、数年がかりで取り組んでいきます。また、1,500万の顧客基盤を生かして、商いの支援だけではなく、地域社会をつなぐプラットフォーム、ESGの推進にもチャレンジしていきたいです」(水野氏)
良品計画とAdjustの挑戦は続く。

