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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Autumn

MarkeZine20周年特別企画

西口一希氏と振り返る、マーケティングの20年。「WHOとWHATの距離が近づく」時代の乗り越え方

“産業革命”を超える変化の時代を生き抜くマーケターへ

MZ:最後に、激動の時代を生きるMarkeZine読者に向けてメッセージをお願いします。

西口:マーケターの皆様には、三つのメッセージを贈ります。第一に、「HOWの変化に振り回されないでいただきたい」です。手段(HOW)の進化は今後も続きます。だからこそ変化の速度に振り回されず、先述した「WHO×WHAT、そして経営(PL)視点という構造的な拠り所」を持ち続けてください。

 第二に、「それでもAIから逃げないでいただきたい」です。AIはマーケターの仕事を代替する脅威ではなく、認識力と実行力を桁違いに拡張する「パワースーツ」です。AIに「使われる側」ではなく「使いこなす側」に立って、自身の知の体系を再構築することをお勧めします。

 第三に、「『変わるもの』と『変わらないもの』を分けて捉える知性を持っていただきたい」です。私はAI時代に学ぶべき知を、変容しつつある領域(変容層)、新たに生まれる領域(新生層)、時代を超えて残る領域(恒久層)の3つに分けて整理しています。表層のトレンドに振り回される時間と、不変の本質に投資する時間。その配分の質が、これからのマーケターの市場価値を決定づけます。

 今、私たちが直面しているのは、かつて手作業の世界を蒸気機関が塗り替えた「第一次産業革命」をはるかに超える大革命です。AIが空気や水道のように当たり前にある「AI前提(AIファースト)のマーケティング」へと、自社のマーケティング業務をいち早く再定義し組織をシフトできた企業が、この過渡期に最も大きな成果を上げられるのではないでしょうか。

MZ:本日は貴重なお話をありがとうございました。今後の変化も、マーケティング専門メディアとしてしっかり追いかけてまいります。

西口:『MarkeZine』はこの20年間、現場の実務とアカデミックな思考、そして実務の最前線を結びつける役割を果たしてこられました。

 AIエージェント時代のマーケティングは、HOWの選択肢が爆発的に広がる一方で、各社の現場は「何が本質か」「何にこそ投資すべきか」を見失いやすい環境になっています。だからこそ、これからの『MarkeZine』には、「20年積み上げてきた本質的な議論を、AI時代の文脈に翻訳して再提示する」という、日本のマーケティング業界における知的なハブとしての役割をより強く期待しています。もちろん私自身も、引き続き業界の知の蓄積と継承に貢献できればと考えています。

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この記事の著者

吉永 翠(編集部)(ヨシナガ ミドリ)

大学院卒業後、新卒で翔泳社に入社しMarkeZine編集部に所属。学生時代はスポーツマーケティングの研究をしていました。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2026/06/15 08:00 https://markezine.jp/article/detail/50867

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