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「どうぶつの森」から「涼宮ハルヒ」まで! ブログで振り返る2006年(後編)

2006/12/26 12:00

 話はめぐりめぐって、またブログへ。ブログが私たちにもたらしたものは何だったのか? いしたにさんの鋭い考察は、全ブロガー&全編集者、必読!そして2006年を締めくくるオチの行方は…?

遊談相手
いしたに まさき(ライター&ブロガー)
雑誌、ネット媒体やブログを中心にして主に生活に関する分析や評論を広く手がける。ガジェットやメガネなどのデバイスについても執筆多数。クチコミマーケティング・ブロガーグループ「ONEDARI BOYS」メンバー。2002年メディア芸術祭・特別賞「ライフスライス」受賞メンバー。共著に『ソーシャル・ネットワーキング・サービス 縁(えん)の手帖』『マーケティング 2.0』(いずれも翔泳社)がある。

ブログ 「[mi]みたいもん!
クチコミマーケティングのパイオニア・おねだりボーイズ!「ONEDARI BOYS」 


土俵はみんな同じということが、やっと見えてきた

いし
検索で見つかるものってアルゴリズムの結果でしかないんですが、そもそも結果が表示されるのは人がつくったコンテンツがあり、それを見たいという人がいるから成り立っているわけで、前にも後ろにもちゃんと人がいて、その人と自分は無関係ではない。しかも、それはちゃんと意見を持っている人たちなんです。
四家
「あ、そこにいたんだ」っていう感じ。ストックする→検索される→アクセスが増える→アクセスの傾向を確認する…。情報発信する個人が、新しい形で世界と接する。
いし
だから、感じられる人と感じられない人の経験の質って、ずいぶん違うものになるだろうなと思いますね。個人と言っても、人によって声の大きさ・影響力の違いはありますよ。でも、土俵は同じ。
四家
同じになるだろなあとは思いましたが。いざなってみるとすごいなと。
いし
もっというと、ずっと同じだったはずなんですよね。見えてなかっただけで。
四家
なるほど!マス・マーケティングを前提とした社会の中では、不可視だったものをネットが可視化して、ブログやmixiやツールが進化して、さらに加速していった。
いし
要するに、でかい井戸端会議ですよね。
四家
実は10年以上前、とある証券会社に提案しましたけどね。コミュニティつくれって。「井戸端会議の井戸を掘れ」って。パソコン通信を使う提案だったんですが、もちろん却下されましたけど。
いし
掘る。いいですね。掘らないとなあ。反省しよう。
四家
なんでですか(笑)。ずいぶん掘ってるじゃないですか。
いし
いやあ、まだまだぜんぜんですよ。表面舐めてるだけです。守備範囲が広いことを持ち味にしていることの仇ですね。
四家
いや掘ってますって。たとえば、8月のエントリ「ということで、視聴覚教室001終了しました。」では、「Flickr」(ヤフー傘下の人気フォト共有サイト)のイベントを開催しましたね。
だいたい、いしたにさんが表面削ると 他の人がまた掘りに来るんですよ。でも、ネットコミュニティ空間の中で「ここを最初に掘ったのは俺だ」みたいな顔をすると、嫌われるんですよね(笑)。
いし
まあ、言わなくてもわかりますからね。
フォト共有サイト「Flickr」のイベント開催時の模様は、
「Flickr」に上がっている写真で見ることができる。
四家
たとえば、最近のステルスなバズ(クチコミ)マーケティングにおける問題があって、これ日米ともに議論になってますよね。原理的に可視化の方向に流れるネットの中で、不可視を前提にしたステルスマーケティングをやることが正しいのか。
もうひとつは、みんなの共同作業で井戸掘るから楽しいし、会議ができる井戸ができあがるのに、そこで「俺が俺が」と自意識丸出しで出て行くことの可否が気になります。
いし
うーん、ユーザーとして見ると、検索のアルゴリズムがちゃんと進化してくれれば、そんなステルス仕掛けは無効になって、結局誰も買わないでしょとか、乱暴なことを思ったりもするのですが(笑)。
四家
なるほど。僕としては、クチコミ関係の話についてはネガティブな話は聞き流して、「ONEDARI」の他にも、「百式」管理人・田口元さんの「100shikiPR Board」や、この企画にもご登場いただいた和田亜希子さんの「MONO-Portal」など、いろんな方々のポジティブなアクションに注目していきたいと思います。

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