オンラインマーケターが直面する3つの課題
まず、1つ目の「評価指標の設定と改善アクションの実施」については、しっかりと自社のビジネスモデルに合致したKPI(主要業績評価指標)を把握することが、不可欠だという。会社の存在意義や社会貢献性などに立ち戻って考えるとなおよい。さらにWebを含めた、自社のビジネスモデルがどうなっているのか、「利益」を生み出す源泉について考えることも有効だという。そうした考察に基づきKPIを把握し、マーケティング施策に活用していくことが重要なのだ。
また、2つ目の課題である「複数チャネルに渡る施策の効果測定と全体最適化」については、いくつかのクリアすべき問題があるという。まず、チャネルごとに担当が分かれていること、そしてアプリケーションのデータ共有が進んでいないことなどである。これについては、人とアプリケーションの両面から統合を考えていく必要がある。データ共有をはかろうとしても、技術連携のハードルなどがあり、各担当者ごとにデータを所有するしかないのが、現状なのだ。

そして3つめの課題「適切なセグメンテーションと効果的なターゲティング」も、なかなか悩ましい問題である。これは、セグメントとターゲットをしっかりと見定め、膨大なデータの中から意味のあるデータ取得を行い、適切なセグメンテーションを行うことが不可欠だ。例えば、ECショップ運営において、「漠然と」売り上げが上がらないことに悩んでいるうちは解決が難しい。しかし、購買の流れの中で、商品を買い物籠に入れたまま離脱していることが明らかになれば、購買意欲があるものと考えられるので、これらの層は有効なターゲットになりえるだろう。
しかし、こうした3つの課題が明確になり、すべきことが明白になっても、どこから手を付けたらいいかわからないと嘆く人は多い。それを迅速に解決するのは、全体的な統合を自動的に行える既存のアプリケーションや外部エキスパートが提供するサービスの活用だ。
Omnitureはこれらの課題を解決するための手段として、ウェブ解析初期導入コンサルティングパーケッジ「Omniture Fusion」を2008年8月20日から提供。また、マーケティングの全体的な統合を自動的に行なえるアプリケーションである「Omniture Genesis」も10月から提供開始予定だ。
ここで、プレゼンターは尾辻氏から水嶋ディノ氏へバトンタッチ。前出の3つの課題を解決へ導く、「Omniture Fusion」、「Omniture Genesis」の強みや特徴についての説明が行われた。