有効キーワードの探し方(2) ~コンバージョンがとれない場合~
次に、コンバージョンがとれない場合について説明します。
認知度アップなどブランディングや告知的な目的をもって利用する場合や、ショッピングカートの仕様でコンバージョンが測定できない場合がこれにあたります。このような場合、前述の意味合いでのコンバージョンは、スポンサードサーチの管理画面からは直接判断できません。
ここで役に立つのがアクセス解析です。大まかな目安ではありますが、次のようなデータからキーワードの有効性を判断できます。
平均PVから判断する。目安は「2PV」
まず、アクセス解析で調べたキーワードごとのPV(ページビュー)から、キーワードの効果を判断できます。ツールにもよりますが、ほとんどの場合、キーワードごとの平均PVなどがわかるようになっています。
平均PVは、そのキーワードでサイトを訪れたユーザーが、どれくらいの数のページを閲覧したかを表します。平均PVが2以下の場合は、ユーザーがサイトを訪れてすぐに離脱しているということになります。言い換えれば、そのキーワードで集客してもユーザーは見てくれない≒そのキーワードで集めても意味がない、ということです。
平均滞在時間から判断する。目安は「20秒」
平均滞在時間は、ユーザーがサイトに滞在した時間の平均です。アクセス解析のデータから、キーワードごとのこの数字を出すことができます。この数値を判断する経験上の目安は20秒です。
サイトを見ながら20秒カウントしてみて下さい。その間に、ユーザーがランディングページの内容を読み、申し込みページへと行くことができるでしょうか? ……かなり難しいですよね?
平均でも、最低30秒~1分は見てくれているキーワードでないと、コンバージョンにはつながらないと考えるのが妥当です。
キーワードの効率をさらに改善できる「対象外キーワード」の設定
効果が良いということが確認できたキーワードに関しても、さらなるブラッシュアップが可能です。いくつかの方法が考えられますが、まず行いたいのが「対象外キーワード」の設定です。
部分一致で「ペット」を登録している場合に、「ペット + ~」の「~」にどんなキーワードが入っても、検索キーワードに対して関連性が高い場合には広告が表示されます。しかし、対象外キーワードを指定すれば、指定したキーワードとの組み合わせで検索された時には広告が表示されなくなります。例えば、自分のお店がペットの服を扱っていないなら、対象外キーワードに「服」を指定することで、「ペット 服」の検索に対しては広告が表示されなくなるので無駄が減ります。
では、対象から外すべきキーワードはどのように探せばいいのでしょうか?
対象外にすべきキーワードの発見にもアクセス解析が有効
対象外にすべきキーワードの発見にも、アクセス解析が役に立ちます。
アクセス解析で、キーワードの画面を開いて下さい。先の例(ペットショップ)の場合なら「ペット + ~」というキーワードがいくつも並んでいると思います。……勘の良い人なら、どういったキーワードを除外していけば良いか、もうおわかりですよね?
コンバージョンが取れる場合ならコンバージョンの少ないキーワードを、そうでない場合は、平均PVの少ない、サイト滞在時間の短いキーワードをリストアップし、検討の材料にしましょう。
【編集部注】
・対象外キーワードは、アカウント全体、もしくは各広告グループに設定できます。
・部分一致では、登録キーワードだけでなく、広告やサイトの内容と検索キーワードを照合し、関連性が高い場合にも広告が表示されますので、対象外キーワードの設定は、アカウント全体に対して行うことをお勧めします。