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モバイルビジネスの成功法則をキャッチ!mobidec2008レポート

レッドオーシャン化が進む携帯市場、ソフトバンクモバイルが舵を取るオープン化戦略とは?


グローバル化への取り組み

 「グローバル化」のアプローチの1つは法人マーケットへの展開。パソコンが家にも会社にもあるように、携帯にも個人向けだけでなく、法人向けの市場があり、今後さらに拡大を目指す。

 また、海外マーケットへの展開もさらに力を注ぐ。ソフトバンク、Vodafon、と中国移動通信の3社はJoint Innovation Lab(以下、JIL)という世界最大の携帯キャリア連合を構築しており、携帯のビジネスプラットフォームの共通化を世界で推し進めることで、AndroidやiPhoneのコンテンツプラットフォームに対抗していくという。

 その他にも、オープン化の推進を行い、端末の企画・開発の自由度を拡大していく。松本氏は「グローバル化が進む端末の世界で、メーカーがキャリアのすべての要件を満たしていくのは難しい」とし、日本の独自仕様でガチガチに縛るのではなく、レギュレーションを緩和していくという。携帯端末のブランドに関しても、自社のブランドが強いのであれば、それを前面に出していってもらう。AQUOS携帯やiPhoneがその例だ。

ソフトバンク 2008冬モデルの一部(※ソフトバンクWebサイトより転載)
ソフトバンク 2008冬モデルの一部(※ソフトバンクWebサイトより転載)

ユーザーの嗜好に合わせ多様な選択肢を提案

 UI改善へのアプローチとしては、iPhoneを皮切りに、931SH FULL TOUCH、Touch Diamond X04HT、930SC Omniaとタッチシリーズを展開。これらはブラウジングだけでなく、ほぼすべての機能でフルタッチインターフェースになっている。

 また、多様化するユーザーの嗜好に対応するため、PANTONEケータイなどカラーバリエーションを豊富にそろえる取り組みや、シャー専用ザク携帯として知られる913SH G TYPE-CHARのような人気キャラクターやTiffanyなど高級ブランドとのコラボレーションを進め、趣味、嗜好に合わせた商品提供を行っていく。

日本のサービスを世界に

 さらに、待ち受け画面を「モバイルウィジェット」により自分好みにカスタマイズできるようにする。誰もが自由にアプリケーションを開発して配信できる仕組みも今後整備していく方針だ。このモバイルウィジェットをJILで共通化させることで、世界中のコンテンツが1つのプラットフォーム上で流通する環境を作っていく。

 「日本は携帯先進国というと言われているが、日本のサービスで世界に向けて配信できているサービスはあるのかと聞かれたら、決してイエスと言える状況ではない。ここをぜひイエスと言える環境にしたい。みなさまと一緒に努力させていただき、日本は携帯の先進国であるということを世界に示していきたい」

 【去年のセッションレポートはこちらからどうぞ】

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この記事の著者

美谷 広海(ミタニ ヒロウミ)

1975年フランス生まれ。引越し歴14回。ゲーム、モバイル、ウェブとデジタルコンテンツの企画、プロデュースを行い、2007年10月から楽天株式会社国際開発室に勤務。ブログは『世界を巡るfoolon the web』 。メールは hiroumitani@gmail.com

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2008/12/08 20:14 https://markezine.jp/article/detail/6054

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