共有してアイディアを広げる

撮った写真を共有するアプリ。魅力的な写真をアップするユーザーには「フォロー」といわれるファンが付き、誰が見ているかがわかるようになっている。記録というよりも、写真によるつぶやきといってもいい「ライフログ」ツールとしてもお薦め。

小山 写真を共有するなら「PhotoShare」もいいですね。ブログが公式の記録なら、PhotoShareで記録するのは「ライフログ」、もっと簡単な記録です。身近な友人とか、家族とゆるーく共有し合うわけですね。もちろん一般にも広げることができるので、人気ユーザーも数多く生まれていますよ。そんな人には「フォロー」という「おっかけ」みたいな人がたくさんつくので、面白い写真を撮る人は人気者になれるというわけです。
木本 お、面白い写真の人だけでなく、かわいい子にはたくさん「フォロー」がついてるなあ。これをきっかけにアイドルを発掘できたりしたら楽しいかも~。
小山 ゆるく写真を共有するのが「Photo Share」なら、もっとしっかり管理するのは「Flickr」ですね。「Flickr」には、他人の上げた写真にも自由にタグをつけることができるので、それをたどっていくことができるんです。また、適当な言葉で検索すると、不思議な画像に行き当たることもある。そういう偶然の出会いでひらめきがうまれたりするんです。
で、これをiPhoneで使うためのアプリとしては「Mobile Fotos」が便利です。中でもNearbyメニューは面白い。位置情報を取得して、周辺で撮影された写真の検索ができるんです。

写真共有コミュニティ「Flickr」を利用するためのアプリ。「Flickr」は、他人のアップした写真にも自由にタグ(キーワード)を付けて分類できるため、自然にアップした写真が整理されていく仕組みになっている。中でも「Nearby」機能は場所のタグがついているために、その場の写真をまとめてみることができて面白い。
木本 たとえば、TKOのライブ会場でどんな人が楽しんでいるのかとか、僕のことを誰かが撮影したとか、「場」を追体験できるというわけですね。それは面白いなあ。イベントってその場限りで、消えちゃうじゃないですか。言葉で表そうにも難しいし、映像とかともまた少し違ったりする。参加している人たちの雰囲気とかが残るんですね。
なんだか、いままでネタ帳って自分のものだけだったから。iPhoneのネタ帳は、みんなに覗かれてるような感じがしますね。ちょっと恥ずかしいけれど、それはそれでまた楽しいのかな。
小山 オープンにすることでアイディアが広がることってあるでしょう。自分だけで温めるべきところと、オープンにするところと、今後はそのバランスをどう管理するかが重要になるかもしれませんね。

「思いついたことをどんどんメモして投げ入れていけばいいという発想が、アナログっぽくて使いやすそう。紙のネタ帳は手放せないので、両方を使い分けていく方法を実践したいと思います。でも、基本的にTKOのネタ作りの役割分担としては、木下が面白いアイディアを脈絡なくぽんぽんあげて、僕がまとめるという形なので、ぜひとも木下に、iPhoneを持たせたいですね」(TKO木本談)