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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

モバイル・マーケティング・エッセンス

移動中より自宅がメイン?
モバイルサイトの本当の利用スタイルを知る

モバイルECやコミュニティから見るユーザーの行動

 モバイルサイトの利用動向からも、ユーザー行動の特徴がいくつか見えてくる。まずはモバイルコマースサイトの動向から見てみよう。

▲買い物かごに一度に入れる商品の最大個数(単一回答)
(IMJモバイル・モバイルショッピングサイトの「買い物かご」ページに関するユーザビリティ調査より)
http://www.imjmobile.co.jp/news/report_20080818-48.html

 上のグラフは、コマースサイトで商品を購入する際、買い物かご(ショッピングカート)にいくつ商品を入れたことがあるかという調査の結果なのだが、これを見るとPCのコマースサイト利用者は5個以上入れたことがあるという回答が最も多いのに対し、モバイルコマースサイト利用者は1個しか入れたことがないという回答が最も多くなっている。

 なぜ、モバイルサイトでは傾向がはっきりと異なっているのだろうか? その理由はモバイルコマースの利用のされ方にある。モバイルはPCと異なり、画面が狭く情報量が限られていることから商品を比較・検討して購入するというケースは多くない。むしろ他のメディアからの情報を受け、「今すぐ欲しい」という衝動が購入動機に結びつくことが多いのだ。

 先に触れた「テレビで見た商品が売れる」というのはそうした事例の1つといえるが、この傾向をより端的に表わしているのが、女性誌などに多く見られるファッション・小物系モバイルコマースサイトの広告である。これらを見ていると、紹介されている商品ごとにQRコードが用意されていることが少なくなく、「欲しいものだけをすぐ購入したい」というユーザーに対する動線が整備されていることが理解できる。

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コミュニティサイトに見る、モバイルサイト利用者の積極性

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この記事の著者

佐野 正弘(サノ マサヒロ)

エンジニアとしてゲームや携帯コンテンツなどの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターへと転身。若者のケータイ文化からスマートフォンまで、携帯電話に関する多くの著書を手がけるほか、講演やテレビ等へのコメント等も行っている。近著に「Touch Diamond&Touch Pro 入門ガイド」(翔泳社)「ケータイで稼ぐアフィリエイト 最新情報版」(技術評論社)など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/04/20 10:00 https://markezine.jp/article/detail/6796

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