記事にはしなかったが、見逃せないトピック
次に、記事化できなかった内容をいくつか紹介してみようと思います。
eメールマーケティング
1つはeメールマーケティングに関して。こちらも基調講演やセミナーなどで話題になっていた内容です。特にeメールマーケティングに関しては、オフライン情報との連携と最適化が話題になっていました。
例えばHTMLメールを配信した後、ユーザーが開くまでにその中身を変えるという事例がありました。もう少し具体的に話すと、例えば先着1,000名様プレゼントというキャンペーンの告知をメールで送ります。1,000名の応募が終了した後に、受信トレイに入っているメールを開いた人は、該当キャンペーンが終了しているためコンバージョンに繋がりません。
そこで別のキャンペーンを表示するという手法です。これとあわせて、ランディングページの最適化やA/Bテスティング、ログデータとあわせたコンテンツ表示を絡めると、非常に効果が高いeメールを配信する事ができます。
また、オフラインキャンペーンのクリエイティブやSEMとeメールと連動している事例なども紹介されていました。eメールは昔からありますが、まだまだ改善の余地がある事、そしてサイトの利用者に訴えるには非常に有効な方法である事を改めて認識しました。
アクセス解析ツールの導入
他の内容として、米国でも日本と同じ課題を抱えているなと感じたのが「アクセス解析ツール(特に有料の)必要性を上司に理解してもらう」という事です。日本でもこういったテーマのセミナーは人気ですが、米国でもやはり同じような課題を抱えているようです。
しかし、こういった不況の時は、効果が見えにくいアクセス解析に対するコストや時間が削減されがちですが、逆に集客コストをかけずらい状況だからこそ、その最適化(特にサイト内)は重要だという事を理解してもらうのが大切だと思います。
オムニチュア社自身は製品の売りとして
- アクセス解析単体ではなく、オンラインマーケティングソリューションとしての魅力
- カスタマイズの自由度
- オフラインデータの取り込み
- サポート
- 豊富なパートナーと事例
ということを言っていました。
まずは無料ツールを導入し、アクセス解析の運用を回す課題(人的・スキル的なもの)を洗い出してから、有料ツールにステップアップする方が価値を発揮できるのではないでしょうかと個人的には感じています。
米国においても状況は変わらない
ここで、言っておきたいのが、米国はどの会社もすごい進んでいて、最新かつ最先端な取り組みを行っているというわけではないという事です。確かに各種データを統合し、ものすごく細かく分析し、活用している企業もいるのですが、まだアクセス解析を導入していない会社が過半数以上いるのも事実でした。
