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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

統括編集長インタビュー

毎号価格を検討、付録写真は表紙上端12センチ…
宝島社の快進撃を支える細腕敏腕マーケター


書店員向けツアーの実施/日経MJで広告を展開

 価格戦略、付録での付加価値形成など、売りに直結する施策以外にも新たな試みをはじめている。例えば、最近では、書店員を対象に雑誌の印刷工場を見せるツアーを行った。

 「弊社の商品に対してより愛着を持ってもらうための仕掛けとして、書店員さん向けに印刷工場見学ツアーを企画しました。雑誌が作られる工程を見ていただき、編集長と交流していただくことで、雑誌により親近感を持ってもらえるのではないかという狙いです。他業界のメーカーさんは流通を非常に大切にしていますが、出版業界の場合、そのような試みを行っているところはほとんど無いそうなので、とても喜んでいただけたようです」

印刷所へはリムジンで送迎。演出にも一工夫した

 また、最近では日経流通新聞(日経MJ)で4面にわたる広告掲載を展開している。20代女性向けの雑誌である『sweet』の広告をなぜ日経MJで行うのか。それは、『sweet』への出稿を検討してもらえるであろう広告主に対するアピールに他ならない。

4月15日の日経MJに掲載した全4面の広告。
見開きのページでは、sweet5月号の誌面を広告クリエイティブとして活用している

自分たちの得意ジャンルで勝負

 最後に、ネットメディア事業の展開について聞いてみた。

 「早くから宝島ワンダーネットという別会社でEコマース事業、コンテンツビジネス事業を行っています。今後も、優良なコンテンツを読者の求める形で提供して行きたいとは思っているので、まずは自分たちが得意とする出版というビジネスの中で今までにない取り組みをしていくことが重要だと思っています」

 既存商品の価値を戦略的に高めることで、快進撃を続ける同社。次はどのような一手を打つのか。今後も目が離せない。

さまざまな施策を展開する桜田氏。今度はどのような秘策が飛び出すのだろうか
さまざまな施策を展開する桜田氏。今度はどのような秘策が飛び出すのだろうか

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/09/28 22:26 https://markezine.jp/article/detail/7208

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