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今日から実践!ユーザビリティ向上ノウハウ

「ランディングページは1ページ完結が絶対よい」のウソ【ユーザビリティTips】


ランディングページが1ページである必要はない

 広告をクリックした際に表示されるページが、1ページで完結している必然性はなく、本質的にはセールスプロモーションの入口となる「広告受けページ・コンテンツ」ととらえるべきです。

 先述の通り、直感的にコンバージョンしやすい商材であれば、1ページ内でのセールスプロモーションが十分可能なため、結果的に1ページ完結型のランディングページとなります。

 しかし、コンバージョンまでに詳細な検討を要する商材に関しては、サイト本体と切り離した複数ページのランディングサイトや、サイト本体のセールスプロモーションコンテンツへのリンクを集めた「セールスプロモーショントップページ」が必要となるのです。

再訪シナリオを考慮することも忘れない

 1ページ完結型のランディングページは他サイトへのリンクを張らず、基本的には1回の訪問で直接コンバージョンすることを狙っています。

 しかし、アクセス解析で実際のユーザーの行動を分析すると、1回の訪問ではコンバージョンせず、再訪を繰り返した後コンバージョンするという行動がよく見られます。

 例えば、ある金融商材では、金融商品の名称でリスティング広告を出していましたが、広告から直接コンバージョンする割合よりも、1回広告から受けページに訪問して離脱した後に、検索エンジンで企業名を検索して再訪し、コンバージョンに至る割合の方が多いという事例がありました。

 この場合、1ページ完結型のランディングページだけではシナリオが完成せず、サイト本体との連携が必要になります。逆に言うと、広告受けページとサイト本体の訴求内容が異なっている場合、ユーザーの混乱を招き、離脱に繋がる恐れがあります。

 自然検索からの再訪以外に、お気に入り登録からの再訪や、メールマガジンからの再訪など、商材によって考慮すべき再訪シナリオは異なります。コンバージョンまでに詳細な検討を要する商材では、一度の訪問でコンバージョンを獲得できる確率は低く、再訪を考慮したシナリオを設計することが不可欠です。

 以上のように、広告の受け口としてのランディングページをセールスプロモーションの入口となる「広告受けページ・コンテンツ」と捉え、シナリオから見直すことで、ユーザーはより自然にコンバージョンにたどり着くようになります。

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この記事の著者

株式会社ビービット(カブシキカイシャビービット)

仮説検証型の独自方法論「ビービットUCD(User Centered Design)」を用いて、ウェブおよび携帯サイトの戦略立案、サイト設計、構築、効果検証を行うインターネットコンサルティング会社。

年間1000人を越えるユーザビリティテスト(ユーザ行動観察)やアイトラッキング調査など各種リサーチを実施し、ウェブユーザの心理と行動パターンを分析。サイトの売上向上、コンバージョン率改善などの具体的成果の創出を行っている。詳細はこちらからご確認ください。

【書籍紹介】 絶えず変化...

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MarkeZine(マーケジン)
2009/08/20 15:18 https://markezine.jp/article/detail/7354

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