採用成果だけではない、社内外への波及効果
──動画の再生数など定量的な成果はいかがでしょうか?
橋本:YouTube本編を3本公開し、5月20日公開のヘリコプター編が約71.5万回再生、6月3日の爆破編が約59.8万回再生、6月17日の銃弾編が約52.6万回再生と、合わせて約184万回の再生がありました。また、YouTubeとXを合わせた総インプレッション数は867万回を超え、X単体でも指定エリア内で525万回以上の露出を達成できました。とはいえ、今回の動画の目的は内定辞退率の低下なのでボリュームの観点はあまり重要視していません。
──公開後、現時点でどのような成果や手応えを感じていらっしゃいますか。
橋本:最終面接まで進んだ学生からの質問や話の内容が、圧倒的に段ボールに関するものになっています。今後の段ボールの可能性や機能についての質問が多く、他業種と比較しても段ボール業界の魅力が劣るという状態になっていないと感じています。まだ最終的な数字は出ていませんが、内定辞退率の低下にはかなりつながるだろうという感触があります。
──他に副次的な効果があれば教えてください。
橋本:私たち自身が、思い切り胸を張って段ボールについて語れるようになった点は大きいです。以前は学生に段ボールの話をしてもピンときていない雰囲気があり、社会貢献や経営の安定について触れることが多かったのです。しかし、今は学生が興味津々で話を聞いてくれるので、社員も事業に集中してアピールできる状況になりました。
また、お客様や地域の方々からも「サクラパックスさんてそういうこともできるんだね!」と好意的に受け取って頂けています。「社会に貢献している、良いことをやっている会社」から「おもしろいこともやっている会社」へと認識が1段階上がったと感じています。
地方BtoB企業が発信施策を成功させる鍵
──最後に、ブランディングや動画活用を考えているBtoB企業へアドバイスをお願いします。
橋本:私たちのようにエリアが限られた中で商売をしていると、SNS等で全方向に向けて漠然と発信しても効果が見えづらいという悩みがあります。
重要なのは「大きな目的を持つこと」と「対象者を明確にすること」です。ここをしっかり持たない限り、いくら良い動画を作っても効果は生まれません。今回の動画も、学生をターゲットにし、会社に来たときや説明会で流すことで意識を醸成していくという両輪の使い方が重要だと感じています。
今後は少し時間をかけて、新しい動画を定期的にあげていこうと考えています。また、この土台を活かし、時間をかけて知名度を上げることで、エリアの違うところからの採用や、新たな商圏からの引き合いなどにつながれば面白いと期待しています。
